2017年03月27日

【カタナ式】hhkbは、田んぼに素足を入れるよう

キーボード単体の話なので、
カタナ式カテゴリにて。

hhkb(ハッピーハッキングキーボード)の、
柔らかな打鍵感覚は、
腱鞘炎を防ぐ、押し切りの打ち込み方に、
とても相性がいいことが分かった。


キーボード腱鞘炎の原因は、
日本人に多い「引き切りの感覚」で打鍵することに、
多くを負っている。

引き切りの打鍵とは、
指をリラックスさせて曲げた準備状態
→指をやや伸ばして下方向に回転始める
→指を曲げて指を引き始める
→途中で打鍵
→指曲げきる
→指を伸ばして最初の状態
のような打ち方のこと。
縦円の打鍵といってもよい。

日本刀や包丁は、引く力で切る。
キーを押し込んで打つのではなく、
引く力で打鍵しているわけだ。
(感覚的には、指を引き寄せている途中に打つ、
引っ掻き打ちに近い)

これは、一回の打鍵で曲げ伸ばしの一回の腱の使用をする。
日本人の指の感覚に合っているから、
これが合理的な打ち方だと、
無意識で思っているわけだ。


腱鞘炎を期に、
色々な打ち方があることを調べ、
押し切りの打ち方が、引き切りよりも腱に負担がないことを知る。

指をリラックスさせた初期状態
→指をただ伸ばす
→伸ばしきる前にキーに当たる
→伸ばしきったころに打鍵
(力を入れすぎると、爪と指先が開いちゃう)
→反動で指が戻ってくる

極端に言えば、突き指し続けるイメージである。
直線の打鍵だ。

これの何が腱鞘炎に優しいかと言うと、
引き切りの半分程度の曲げ伸ばしで済むところなのだ。
1万字打つのを、5000字の腱疲労で済むという具合である。

(なお、包丁の使い方で、
野菜を切るときに上から体重をかけて、
刃引きをしない切り方を押し切りということもあるので注意。
ここでの押し切りは、引き切りの反対で、
西洋の刃物のように押しながら刃引きするスタイルのことだ)


で、
突き指し続けるのは嫌なので、
なるべく柔らかく打っていく。
パンタグラフ式のキーボードなら、
前に滑らせながら打つと、打鍵感覚がつかみやすい。
そのうち滑らずに打てるようになる。

本題。
この打ち方に、hhkbがとてもいいのである。

hhkbのキーは、底打ちの必要がない。
底までさくっと打っても、ぬるっと打っても打ったことになる、
とても柔らかい、特殊なバネとセンサーを採用している。

たとえていうならば、
新しい田んぼに田植えをはじめるとき、
新田の泥に裸足の足を入れて、
足の指が泥に入っていく、
あの気持ちよさに似ている。

底打ちする必要がないhhkbは、
この田んぼに素足を入れるような打鍵感覚で、
押し切りをし続けることが出来るのだ。

これはリアルフォースや、
メンブレンにはない打鍵感覚のような気がする。



ということで、
カタナ式v5の名称は、「泥指」にしようかと思っている。
ストレートに「田んぼに素足」でもいいんだけど、
この話をしないと分からないのはちょっとなあ、
と思って、キャッチーな名前にとどめることにしたわけだ。

もしあなたが、
引き切りの打ち方しか知らないのなら、
押し切りの打ち方をやってみてはどうか。
上腕部の腱、手首の腱の疲労を、
少し防ぐだろう。

あるいは、今腱鞘炎中の人は、
ステロイド注射を決断することなく、
打ち方でなんとかなることを知ってほしいわけだ。

ついでに、その打ち方でhhkbを使うと、
世界がまるで変わることを実感してほしい。



言葉を打つことは、
新田に田植えをしていくようなことかも知れないね。
勝ったのは、農民かも知れん。
posted by おおおかとしひこ at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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