2017年03月30日

【日記・雑談】バイバインのその後

僕は子供の頃リアルタイムでバイバインを見たので、
その恐怖がいまだ忘れられない。
今でも宇宙のどこかで、栗饅頭は10分に一回、2倍に増えている。

子供心に、乗数爆発の恐怖を叩き込まれた瞬間だった。
ハウリング(ポジティブフィードバック)や、
複利や金貸しが乗数爆発であることも、
大人になってから理解した。
つまり借金はバイバインである。
2が1.04とかなだけだ。

ところで、理系的な妄想をする。
バイバインは今どうしているか?
恒星になっている、と考える。


物語ラスト、宇宙に捨てた時点での栗饅頭の塊が、
何個あったか、その初速度がどれくらいあったかで、
話の結末は変わりうる。

初速度を0として、
真空中の増殖だけを考えよう。
倍に倍に増える栗饅頭は、
永遠に倍に増えるだろうか?
ある時点から、巨大な質量になったとき、
万有引力で凝集しはじめるのではないか?
それでも倍に増える効果は続くとしよう。
しかし中央部は、自重で潰れ始めるだろう。
それでも自重は増え続ける。
おそらく高圧下で、中央の辺りから核融合がはじまるはずだ。
核融合がはじまれば連鎖反応が起こるだろう。
こうして、栗饅頭が材料の恒星が誕生する、
というのが僕の仮説だ。

自重で潰れ始めている部分は、
それでも尚倍に増えようとする。
そうすると、倍に増えて空間に広がろうとするバイバインの力と、
潰れて凝集する力が釣り合うのではないか?
そもそも核融合が中央部で起こり始めれば、
ヘリウムガスなどが発生し、
そのガスが広がる力で本体は膨張する。
ということで、
中央部は核融合で膨張、
中層部は凝集とバイバインが釣り合っている状態、
上層部は倍に増える栗饅頭、
という状態が一瞬あるだろう。

しかし核融合の温度は半端ではない。
全ての栗饅頭は高温にさらされ、燃え始め、
おそらくプラズマ状態まで熱せられる。

こうして、プラズマ(原始間の接続が切られた、
バラバラの状態)となった火球となってゆく。
恒星の誕生だ。

このプラズマ状態で、バイバインの効果が収まるのではないか、
と僕は考える。
バイバインは常温では液体であった。
せいぜい水銀程度の原子番号の組成をしていると考えられる。

それがプラズマ状態になったとき、
バイバインは化学結合を失い、バラバラになり、
「触れたものを10分で倍にする」という液体の性質を失うと考えられる。

勿論、プラズマ状態まで一気に加熱されない場合、
気化したバイバイン液体が、
栗饅頭球体の廻りにボコボコと沸いてきて漂うかも知れない。
絶対零度に近い宇宙空間では、周囲で氷結晶になるかも知れない。

ところで、液体状態でしかバイバインの効果がないと考えられる。
液体だからこそ栗饅頭に染み込み、
表面の皮だけでなく、
全体としての栗饅頭が増えたからだと考えられる。

とすると、
宇宙空間では、絶対零度に近い故に、
バイバイン液体は結晶化してしまい、
倍に増える効果がなくなると考えられる。


以上の考察から、
初速度0の場合、
十分な自重と太陽光の当たる範囲であれば恒星となる。
プラズマ状態のバイバインは、もはや恒星に溶け込んでバラバラで、
倍には増えない。
偶然地球の影に隠れたりなど、
バイバインが個体になってしまう温度にさらされれば、
増殖が止まる。
(しかし影から現れ、十分に太陽で暖められたとき、
上の状態になる可能性がある)

ところで、
のび太とドラえもんは、
栗饅頭をどの方向へ投げたのか。
太陽から離れる方向か、太陽の方向か。
地球重力圏の脱出速度、
第一宇宙速度に加速するには、
サターンロケットのような莫大な燃料燃焼のエネルギーが必要だ。
ドラえもんは原子力で動いているとはいえ、
それだけのエネルギーを一投で使える設計ではないだろう。

ということで、
倍に増える栗饅頭は、いずれ地球重力に引かれて、
大気圏で燃えて流星となった、
という解釈が妥当である。

あれ?
投げたんだっけ?
いや、どこでもドアで棄てたんじゃなかったか?

ということは、
どこに棄てたか分からないわけだ。
その回から現在に至るまで、
太陽系内で恒星の誕生は確認されていないので、
太陽系外であろう。

どこでもドアは、知ってる範囲だったら行けるから、
仮に宇宙の果てに棄てたとする。
しかしご存じの通り、
宇宙は光速以上で膨張しており、
我々の知らないダークマターで満たされている。

あれ?
これがバイバインで増え続ける栗饅頭?


以上から考えられる結論は、
1. 大気圏で燃えた。ザクみたいに。増殖は止まった。
2. 冷えて固まった。増殖は止まった。
3. どこかで恒星になった。増殖は止まった。
4. 宇宙の果てで増え続けているが、その速度が光速を越えることはないので、
ダークマターとして観察されている。

である。
増殖は止まったか、
止まっていないとしても、
空間の膨張のほうが早いので、なんとかなっているのだ。
おお、夢の島お台場が、栗饅頭よりも早く広くなっているのだ。

凝集して恒星化するだけの質量がなく、
ダークマター雲として、増え続けるバイバイン栗饅頭。


ダークマターは栗饅頭かも知れないし、
違うものかも知れない。

我々が解かなくてはならない謎が増えた。
光速度不変の原理を越えた、宇宙の膨張速度。
ダークマターは栗饅頭か?

そして、1-3の結末だった場合、
もうバイバインで増えていない。


昼休みに考えたバカな話でした。
posted by おおおかとしひこ at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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