2017年03月31日

【カタナ式】引き切りと腱鞘炎と上中下段

腱鞘炎考、つづき。

上中下段と押し切り、引き切りの関係。


QWERTY配列の標準運指では、
ホームポジションは中段だ。

上段のほうが運指しやすく、
下段は運指しにくいと言われる。
従って上段に打ちやすい文字を集め、
下段にあまり打たない文字を集めるのが、
配列を組み換える時のポイントになる。

これは何故だろうと考えていたら、
中段をホームにしたとき、
上段は押し切りの打ち方がやりやすく、
下段は引き切りの打ち方でないと打ちにくい、
ということが分かった。

中段を押し切りでやる場合、
中上段は押し切りになり、
下段は引き切りになる。
中段から指を伸ばすように押し切れば上段に届き、
中段から指を曲げるように引き切りれば下段に届くからである。
これは習わなくても、
無意識にやっていることだと思う。
(ローマ字下段はBNMZとXぐらいなので、
普段意識することもあまりない。
Nが打ちにくいのは、右手の主使用が上段に集中していて、
段越え下段に行くからだ)

一方、カタナ式は、人差し指以外は全て上段をホームポジションとする。
だから、意識的に押し切りで打たない限り、
中段下段が無意識に引き切りの打ち方になってしまう。
これが僕の腱鞘炎の原因であると、
どうやら特定出来てきた。

上段から中段へ、
上段から下段へ運指するときも、
押し切りで打てば、引き切りによる腱鞘炎は予防出来るわけである。

じゃあ、上中段を入れ換えて、
QWERTYのような押し切り引き切りの関係にしたほうが、
意識的に全てを押し切りにする難しさよりも、
簡単になるのでは?
ということを今検討している。
(hhkbでは全て押し切りにするのは楽なのだが、
他のキーボードでは意識しないと難しい)


道具は、無意識にその形が示す使い方に、
体を沿わせると使えるようになるのが、
ベストだと僕は思っている。
いちいち意識をしなければいけないのは、
道具として二流であると。
QWERTYキーボードが一流の道具かどうかはおいといて、
我々はこのキーボードの範囲内で、
ベストの道具に作り替えるべきだ。

ということで、配列はまた変わりうる。
次のバージョンの発表は、まだ先のようだ。

腱鞘炎はまだ完治していない。
手書き原稿を、もっと進めなきゃ。
posted by おおおかとしひこ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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