当たり前だが、私たちは言葉が唯一の武器だ。
じゃ、名文を書くべきだ。
名文ってなんだろうか。
超絶技巧を凝らしたものだろうか。
シンプルで簡単な言葉しか使わない、真実を突いたものだろうか。
華麗で豊穣なものだろうか。
自信や余裕のあるものだろうか。
魂を削った叫びだろうか。
エロティックなものか。
ロマンティックなものか。
美しいものか。
泥臭いものか。
見たこともない強烈な個性だろうか。
きちんと整ったものだろうか。
熱烈か。
冷静か。
濃いのか。
淡々とした明鏡止水か。
全く新しいことを言うのか。
使いふるされたことを新しくするのか。
聞いたこともない新しいキャッチーさか。
誰もが思っていたが言葉に出来なかったことか。
狙い済ました名文か。
偶然出てきた狙いがないのがいい名文か。
僕は、そのどれでもいいと思う。
今までの名文の定義に当てはまらないものでも、
新しく発明していけばいいと思う。
あなたは、言葉が唯一の武器だ。
名文が書けるに越したことはない。
世の中にどんな名文があるか学ぼう。
大抵は、最低限に研ぎ澄ました、
最高のイメージを作れるものばかりの筈だ。
長くても短くてもいい。
一作品に一行でも名文を入れるように心がけよう。
成功しても失敗してもいい。
名文を狙って連発することは出来ない。
しかし狙わなければ、当たりもないのである。
どうやったらイケテる文が書けるようになるか。
大量に真似をすることしかないと思うよ。
台詞を暗記したり、
手書きで全文写したりすると、
どこが名文で、他はそうでもないなどと、
分かるようになってくる。
まず分からないと意味がないので、
そういう目を作るのにも、量の経験は必要である。
うまいこと言うなあ、でもいいし、
ジーンとする一文でもいいし、
笑えてしょうがない一文でもいい。
その名文が、あなたの作品のハイライトに、必ずなる。
2017年04月07日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック