2017年04月07日

名文を書け

当たり前だが、私たちは言葉が唯一の武器だ。
じゃ、名文を書くべきだ。

名文ってなんだろうか。


超絶技巧を凝らしたものだろうか。
シンプルで簡単な言葉しか使わない、真実を突いたものだろうか。
華麗で豊穣なものだろうか。
自信や余裕のあるものだろうか。
魂を削った叫びだろうか。
エロティックなものか。
ロマンティックなものか。
美しいものか。
泥臭いものか。
見たこともない強烈な個性だろうか。
きちんと整ったものだろうか。
熱烈か。
冷静か。
濃いのか。
淡々とした明鏡止水か。
全く新しいことを言うのか。
使いふるされたことを新しくするのか。
聞いたこともない新しいキャッチーさか。
誰もが思っていたが言葉に出来なかったことか。
狙い済ました名文か。
偶然出てきた狙いがないのがいい名文か。


僕は、そのどれでもいいと思う。
今までの名文の定義に当てはまらないものでも、
新しく発明していけばいいと思う。


あなたは、言葉が唯一の武器だ。
名文が書けるに越したことはない。

世の中にどんな名文があるか学ぼう。
大抵は、最低限に研ぎ澄ました、
最高のイメージを作れるものばかりの筈だ。

長くても短くてもいい。
一作品に一行でも名文を入れるように心がけよう。
成功しても失敗してもいい。
名文を狙って連発することは出来ない。
しかし狙わなければ、当たりもないのである。


どうやったらイケテる文が書けるようになるか。
大量に真似をすることしかないと思うよ。

台詞を暗記したり、
手書きで全文写したりすると、
どこが名文で、他はそうでもないなどと、
分かるようになってくる。
まず分からないと意味がないので、
そういう目を作るのにも、量の経験は必要である。

うまいこと言うなあ、でもいいし、
ジーンとする一文でもいいし、
笑えてしょうがない一文でもいい。

その名文が、あなたの作品のハイライトに、必ずなる。
posted by おおおかとしひこ at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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