2017年04月12日

【カタナ式】どのキーが押しやすいか

QWERTYキーボードの、どのキーが押しやすくて押しにくいか。
僕は大体人によって同じだろう、と思っていた。
どうやらそうではないらしい。


興味深いデータを入手したので、つくってみた。
器用度.jpg


ひとつめは、英語配列のWorkman配列という比較的新しい配列をつくった、
Bucao氏によるQWERTYキーボードの押しやすさ表である。
二つ目は、日本語配列の新下駄配列の作者、kouy氏の、
QWERTYキーボードの押しやすさ表である。
(原文は4段階評価だったため、5321の色付けを行なった)

どちらも、中段一列は小指以外は同等と見積もっていて、
CVB、YUあたりに個人差がある。
人差し指がどっちに向いているか、なんてことかもしれない。
小指上段のPQについても意見の相違が見られる。

三つ目が僕の見積もりだ。
薬指と小指が、極端に不器用なことがわかる。
ホーム段とかない。
おっさんの一本指打法が、左手と中指に拡張された程度だ。
僕は中指が人差し指に比べて長いのだろうか、
EIを高く評価しているようだ。

僕は絵をかくから、右手と、右手人差し指だけ異常に器用かもしれない。
たとえば、右手人差し指と左手薬指では、
100倍以上の器用さの開きがあるような体感がある。

一方kouy氏の打鍵動画を見ると、ピアニストのように、
10本の指を使いこなしている(ように見える)。
僕はピアノは習っていない。
絵は描くし毛筆もそこそこの腕前だが、
それは右手の箸を使う指の器用さしか使っていない。
逆に言うと、箸や筆に使わない指は発達していない。
それぞれの分布は、幼少時にどういう手の使い方をしてきたかで決まる可能性がある。

こんなに個人差が出るとは思わなかった。
僕は昔からキーボードがあまり好きじゃないのは、
8本指が均等に動かないからかも知れない。

で本題。
カタナ式v5に、僕の器用さの分布を重ね合わせてみた。
器用度2.jpg


二つ目は、今回のカタナ式のホームポジションでの押しやすさの表をつくり、
カタナ式を重ね合わせた。
一番下が、今回のv5の頻度表だ。

ううむ。計算せずに試行錯誤だけでたどりついた配列だけど、
自分の押しやすいキーに頻度の高いキーを貼り付けていたのか、
とこれを見て気づいた次第だ。
最初からこうしてれば、もっと効率的に配置できたものを。。。。。


ひまだったら、自分の指の器用さを考えて、
どのキーが押しやすいかを、5段階評価でつけてみよう。
キー配列の変更を検討しているなら、
そのキー配列の頻度表があれば入手しよう。

新しい配列ほど、頻度の高いものを器用な指に当てている。
しかしその「器用」の基準が人によって異なるのだ。
「あなたの指の器用さと、作った人の指の器用さが、近いもの」
が、きっとあなたにとって使いやすい配列だ。

(そしてQWERTYの頻度分布のような指を持っている人はいないだろうね)


だから、たぶん僕は、workmanも新下駄も、うまく使いこなせないと思う。
薬指と小指が悲鳴をあげそうだ。
残念。ためしてみたかったのになあ。
posted by おおおかとしひこ at 19:44| Comment(4) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 新下駄配列を作ったkouyです。時折、新下駄配列のことに触れていただいて嬉しいです。ありがとうございます。
 ところで、「一方kouy氏は、ブログを読み込むと、ピアノ経験者であることがわかる。」とありますが、自分はピアノ経験者ではないです(触ったことくらいはありますが)。どの辺の記述からそのように思われたのでしょうか? 書いたのが昔のことなので自分でも覚えていない部分もありますが、あのブログで楽器演奏に関係ある話というと「アルペジオ」という用語を使ったくらいかなあ、あまり思い当たりません。
Posted by kouy at 2017年04月13日 21:51
kouyさんコメントありがとうございます。

同時打鍵とピアノの曲について書いた記事ありませんでしたっけ。
色んな配列の人のブログを一時期に読んだので、
記憶違いならごめんなさい。
自分は鍵盤使いではなく、ペン使いなのだなあと強く自覚した記憶があります。

僕は同時打鍵が苦手で、
(ロールオーバーのほうがゲームやってたので得意)
薬指もダメなので、新下駄始める勇気がありませんです。
でもローマ字入力の限界もそれなりに分かってきたので、
かな入力を研究するなら、月と新下駄かなあと考えています。

新下駄配列が出来るまでの開発記はとても勉強になりました。
自分配列作る前に読んでいれば、という感じです。
Posted by おおおかとしひこ at 2017年04月13日 22:33
> 同時打鍵とピアノの曲について書いた記事ありませんでしたっけ。

 自分が書いた記憶はないですね。
 「同時打鍵 ピアノ 下駄配列」でググると次のページが上位に出てきました。このあたりのページを私が書いた物と混同されたのかもしれません。なお、自分のブログを「ピアノ」で検索してもヒット0でした。

塗り下駄配列の作成の裏話っぽいこと - blechmusikの日記
http://blechmusik.hatenablog.jp/entry/20090327/1238160484
新下駄配列のBGMはグレン・グールド(Glenn Gould)で|お泊まり恋愛詩
http://ameblo.jp/mrpepper/entry-10811664965.html
NICOLA・飛鳥・蜂蜜小梅と新下駄、それぞれの配列 | ヘヴィのヘヴィなお部屋
http://heavy.sblog.jp/?p=312
Posted by kouy at 2017年04月13日 23:22
kouyさんすいませんでした。
blechmusikさんの日記とおそらく混同してたようです。
新下駄のタイピング動画がピアニストのような指使いだったので、
その印象と混同してたのかもです。
当該箇所は修正しておきます。
Posted by おおおかとしひこ at 2017年04月14日 11:06
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