先日のアニメ版が、
あまりにも京都の学生のことを知らなさ過ぎて、
激怒したので公開します。
僕の愛する母校は京大です。七年いました。
ずっと8ミリ映画を撮り、学園祭
(京大生はNF: November Festivalといいます)で発表していました。
当時のA号館218(現吉田南、入って正面の2F中央)は、
我々映画サークル雪だるまプロの上映会場で、
同時期にいた原作者の森見氏は、
僕の映画のチラシぐらいは見たかも知れません。
そういう運命を感じる、京都学生街を舞台としたラブストーリー原作の、
実写化を2013年頃練っていました。
しかし10億はかかるだろうな、という原作のもつ「摩訶不思議さの再現」に、
予算確保が出来ず頓挫しました。
アニメ映画化の今回は、
傑作アニメ「四畳半神話体系」のスタッフということもあり、
信用していた僕が間違いでした。
原作の一番の欠点、
「ラブストーリーとしてはご都合主義すぎて、
マジックリアリズムの衣をはがした時の、
プロットの弱さ」
に気づいていないかのような、ストーリーづくりだったのです。
(むしろマジックリアリズムを、湯浅演出をしたいがために利用した、
という言い方が正確だと思います)
大岡版は、その欠点を補うことからはじめたものです。
脚本版も存在しますが、
以下のプロット版のほうが出来がいいので、
世に問うことにします。
(おそらく実写化されることはもうないでしょうから、
懐で温めておく理由がなくなったためです)
どちらのストーリーが面白いか、
どちらが映画になってるか、
どちらが儲かるか、
どちらが原作の精神を体現した、真の映画化にふさわしいか、
どちらが初見組に訴えるか、
どちらがファン向けか、
色々な観点があると考えます。
さあ、プロとして勝負だ。
大岡版「夜は短し恋せよ乙女」プロット20130714改.pdf
ちなみに、当時の黒髪の乙女のイメージは、
ブレイク前の石原さとみ、二階堂ふみでした。
お暇な方は、
原作小説、
舞台版、
漫画版、
今回のアニメ映画版、
傑作深夜アニメ「四畳半神話大系」などを比較してご覧ください。
2017年04月15日
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