2017年04月29日

【カタナ式】複雑よりシンプルか

脚本論の前記事を書いたのは、
実はカタナ式の次のバージョンが、
ものすごくシンプルに収斂できたからなのだ。


同時押しが、実装しているDvorakJでは制限がある。
1. 同時押しとアルペジオを区別するのは、時間調整でしかない。
2. 真の同時押しは、スクリプトがめっちゃ遅くなる。
3. シフトを用いた同時押しは、3キー以上定義できない。

などである。

これらの制限をかいくぐりながら、
v6六本指を、より使いやすいようにいじっていた。
全部で8バージョンぐらい作ってはためしうち。
長音と撥音をどこに置くかが、最近のテーマだった。
母音のあとにしか来ないわけだから、
母音から連関しやすい場所に置けないか、と、
連打や同時押しなどにバインドしながら探っていた。
配列自体の変更(Yや母音の移動、ホームポジションの変更、
orz配列の逆で一列減らすと両手がM字に構えやすい)も試してみた。


でも結局寝て起きたら、
それを一切合切捨てたら楽になれるぞ、
という発想だった。


ということで、
カタナ式v7は、とてもシンプルになります。
「遅延と待機」設定も0ミリ秒でOKなので、
もはや「順に打鍵する配列」になってしまった。
つまり高速化に成功したわけだ。


余計なものがないのは、
どうやってもこれだけでいく、という覚悟と、
行けるだろうという確信だ。

そこまで練り上げられたことは、結構誇りに思う。


開発日記みたいになってるけど、
僕は母国語をストレスなく扱いたいだけの一心で、
ここまでやってきた。
それだけ僕はパソコンが嫌いなんだなあ。

日本語の曖昧さというものに、
ノイマン型(やベースとなっている英語的な格文法言語)
は向いてないと僕は考えている。

量子型並列計算や、
ディープラーニングの連想学習(アルゴリズムは並列計算だ。
実装は逐次計算でシミュレートしてるだろうが)
は、西洋型左脳的な考え方の限界を、
ブレークスルーさせようとした、
右脳的女型的パラダイムのひとつだ。
近代の曲がり角や行き詰まりは、
こういったパラダイム転換で突破されるのかも知れない。


大きなことではこう思うのだけど、
目の前のQWERTYキーボードをなんとかしなきゃいけない。
日本語は右脳を使って使用されているというデータがあり、
左脳的な論理で考える西洋人とは、
だいぶ違う脳の使い方をしているらしい。
そんな母国語を、
西洋人の論理のQWERTYで使うほうが間違っている。

こういうことを納得したうえで、
翻訳者としてのカタナ式パッチを当てよう、
ということかな。


真剣に、小学校で導入できるレベルまでシンプルになったと思う。
それは親指シフトで言われることの「キーボードが消える」
ということに近いと考える。

使うメインキーは左子音6右母音7。
同時押しはなし、アルペジオ子音で出る子音2、
濁音シフトにスペースキー、
カーソル、エンター、BSの制御キー6。

言葉でも言えるこのシンプルな構成で50音をうつ。
発表をまて。
posted by おおおかとしひこ at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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