まれによくあることである。
何故そうなってしまうのだろう?
設定だけして、それを生かしたエピソードを作っていないからである。
エピソードにならない設定なぞ、
必要ない。
ストーリーはエピソードの集合体だからで、
そのエピソードは設定から作られる。
(設定、展開、結末)
従って、全ての設定は、
全エピソードの為に存在し、
全エピソードはどこかしらに設定があり、
使わない設定がないのが、
美しい構造というものだ。
そんなことは分かっているのだが、
忘れちゃうんだよね、自分で設定したこと。
これを防ぐためには、
設定表を作ればよいのか?
よくあるやつを作れば、漏れ抜けをチェック出来るのか?
僕は設定はそのような表ではないと考える。
そういうパズルが設定ではない。
そのように設定をとらえると、
設定が静的にフィックスしたものになってしまう。
ストーリーは動的に変化する。
設定表を作ってしまうと、絶対的に変化しないものに見えて、
ストーリーのダイナミズムが失われると僕は思う。
だから今でも僕は設定表は作らない。
備忘録程度にとどめておく。
(だからちょいちょい自分で設定したことを忘れたりもするが)
で、ようやく本題。
設定を表にして静的フィックスとして管理することをしない方法。
それは、
「設定を作ったときに、それを利用したエピソードまで、
ペアで作る」ということである。
人間関係を設定したら、どうやってそういう人間関係になったか、
あるいはなるか、エピソードこみで作る。
世界を設定したら、どうやってそうなったか、
あるいはそれを利用してどういうエピソードがあるか、
作っておく。
アイテム、組織、キャラ、世界観などなど。
そうすれば、
設定表ではなくなる。
エピソード表が出来上がる。
あとはこれを、どういう順番で組み込むべきか考える。
順番に語っていってもいいし、
ある時点で回想で挟んでもいいし、
使わなくてもいい。
そして使わないのなら、その設定自体、要らなかったということだ。
ドラマ風魔で作った設定で使わなかったのは、
「商店街にある、地味な店が何故潰れずにやっていけてるのだろう。
実は忍びとして稼いでいて、売れない店舗は人を欺いているのだ」
というのがある。
その店舗や忍びのエピソードは、
部活対決の主軸に不要だったので割愛した。
勿体ないのでいつかどこかで再利用したい。
設定とエピソードはペアだ。
そう思えば、
設定のジャンクやデブリを片付けていけるはずで、
設定倒れなんてカッコ悪いことを防げるはずである。
2017年05月03日
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