2017年05月13日

【カタナ式】キーボード膝上スタイル2

膝上スタイルは僕の発明ではなく、
どうやら塩澤メソッドとして、広まっているらしい。

膝上スタイルに適したキーボードは、
テンキーなしの文字だけの左右対称型、
かつ軽いやつだ。
僕も塩澤氏も同じキーボード(hhkbのbt)を使っているので、
自然と同じ結論に至ったのかも知れない。

ところで、色々研究したことで言えるのは、
膝上スタイルがベストかどうか、ということよりも、
前腕の置き位置が全てを決めるということである。


1. まず椅子にリラックスして座る。
2. 足の裏は両方とも踵までつく高さがベスト。
3. 深く座らない。膝裏と椅子の上面に拳が入る程度。
4. それで背筋がしんどいなら、背中にクッションを。

あるいは、ベストの椅子を求めて旅に出ること。
(座面が前に傾いている椅子がいいらしい。
作業には最高だが、リラックスして考えられなので僕は嫌い)


5. 椅子に座った状態で、両手をだらりと重力にしたがって落とす。
6. 肘を軽く脇腹につけたまま、肘を約90度曲げて両手を前に出す。
(手は机で固定しない。肘で腕も固定して、手を自由にする)

7. そこにキーボードがあるのが、キーボードの理想位置。
ちなみにピアノはこうなるように、
椅子の高さで調整できるようになっている。



日本のオフィスの机は、ここから遥か上にいる。
ピアノの鍵盤よりも遥かに高い。
だから、前腕を水平より上にあげなければならない。
これが腱鞘炎の最大の原因だ。

ピアノは300年かけて、「上腕は垂直、前腕は水平」にたどり着いた。
たどり着くには、腕を壊したたくさんの犠牲者がいた。
この結論が、
我々キーボード界、オフィス業界に届いて来なかったことが、
日本の20年の停滞をもたらした原因だと、
僕は断言してもいい。
入力業務で腱鞘炎になった人も多いし、
腱鞘炎にならなかった人は、思うより文字を書かなかった人だ。
だから日本のメールは、言葉が足りていない。


欧米ではタイピングの基礎があった。
タイピングの基礎には、ピアノがいる。
だから欧米のキーボードの高さは、
ピアノの高さになるやつが多い。
(欧米のオフィスで紙に書くことを何度か体験したことがあるけど、
いずれも低くて、おかしいなと思ってたんだ)


理想の場所にキーボードが位置するためには、
1. 机の高さをそこに持ってくる。
のがベストだ。

ちなみに、イギリスのタイピング教習ビデオでは、
アップライトピアノの高さの、
低い机を使っていて衝撃だった。
日本の規格では、その高さの机はたぶんない。
ダイニングテーブルのほうが少し低いが、
理想の高さよりはまだ高い。


ということで我々の自衛策として、
その位置になるには、
2. 膝上
というのが結論ということになる。

高さの微調整は座り方でやってもいいし、
板や本をはさんでもいい。
ちなみに、奥傾きのほうが打ちやすいので、
上腕は水平より下の角度を向くのがいい。
(ピアノやタイピングの教本には、
肘は90度から100度と書いてあることが多い。
すこし肘を90度から緩めれば、つまり上腕は水平より下の角度)

僕はパームレスト用に仕入れた板で、
奥傾きに調整して打っている。


使いなれたキーボードでよいので、
一度膝上で使ってみよう。
場所の調整は、理想の位置さえ分かれば、
クッションや何かで調整できる。

驚くほど楽になるし、
腱鞘炎持ちなら、もっと楽になること請け合いである。


あ。ブラインドタッチが前提です。
見ながらやる人には、膝上は視線が移動しすぎなのでおすすめしない。


カタナ式は、ブラインドタッチが楽勝な、
わずか13キーで打っていくスタイルです。
(フリックが片手前提で12キー。
カタナ式は左6右7)
誰にでもブラインドタッチをもたらす、
革命的な配列だと考えています。



ということで、
ブラインドタッチ出来るなら膝上に。
「楽」を感じれるのは、実は腱鞘炎持ちだったりするけどね。

ノーパソ使いなら、別にbt繋げて試してみ。
腕の位置でこんなに変わるのか、と驚くよ。
ノーパソは最初なんて呼ばれた?
ラップトップ(膝上)だよね。最初からそこで打つことを想定してたんだ。
デスクトップで使うのが間違いなのさ。
(ただ膝上はディスプレイが見にくいので、
ディスプレイとキーボードが分離できるのが最高。
となると、タブレットとbtキーボードという、
僕のスタイルに落ち着くような気がします)


塩澤メソッドは、
ここまでキーボードの位置を厳密に規定していない。
まあ、やってるうちにその辺に落ち着くんだけど、
最初から驚くには、
まず理想の位置を出してからやってみるといいぞ。

マックさんは、この辺を先に気づいたら、
カフェオシャレの新しいスタイルを作れるのに…

ちなみにスタンディングデスクという、
椅子なしで仕事するスタイルもあるらしい。
そのときも書き物をする高さ(胸の高さ)以外に、
キーボード用に、肘の高さに合わせたオプションがないと、
しんどいらしい。

また、机でも、お腹の引き出しにキーボードを入れる工夫をしている人もいた。
一段低くする工夫なんだろうけど。


まとめると、
キーボードは肘の高さ。
これを守らないと、いずれ腕を壊す。
posted by おおおかとしひこ at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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