腱鞘炎をきっかけに、自分の運指をいろいろ観察していた。
その中で、「底打ち」というのが指を痛めるというのを知った。
底打ちとは、キーを下までガツンと打ってしまうことだ。
ガツンと打ってしまうとよくないことは、
だれもが感じることである。
少ない力で打てば打つほど、
長時間で負担がない打ち方になるのも、だれもが理解するだろう。
しかし、ついついやっちゃうんだよね。
とくに僕がむごいと思ったのは、
「促音の入力での、子音二連打」だ。
底打ちするたびに、腱や指の関節が痛みを訴える。
自らの痛みで、欠点を把握するという。
やさしく打とうと思っていても、
子音二連打は速く打とうと思えば思うほど、
強く底打ちをしてしまうものだ。
だからカタナ式v7では、
促音を拡張して、「どの子音ふたつの組み合わせでもOK」とした。
子音ふたつが入力されたとき、
・同じ子音ふたつなら、「っ+その子音」(デフォルト)
・rk、hnなら「m」、「w」にする
・それ以外なら一個目の子音が「っ」に化け、「っ+二個目の子音」に
と組んである。
ちなみに、日本語で促音「っ」のあとに来るのは、
「濁音になれる子音」しかないそうだ。
あんまりそこは気にしなかったけど、
「ローマ字で子音がふたつ来る表記はない」
というのを利用して、
促音入力を拡張して入力できるようにしたということ。
これがなかなかのアイデアで
結果、「促音がすべてアルペジオ入力出来る」こととなった。
stで、っt
tsで、っs
tkで、っk
nhで、っh
tpで、っp(濁音はそれぞれシフトで)
ということが可能になったのだ。
実際、促音は「っt」がほとんどなので、
stさえマスターしておけば用は足りてしまう。
ということで、
最悪の同指二連打の底打ちが、
ベストのアルペジオになり、
僕の腱鞘炎は完治にむかいつつあるというわけである。
必要は発明の母であることよ。
2017年06月01日
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