2017年07月08日

「脚本が悪い」というのは、何が悪いのだろうか

さあ考えよう。


脚本が悪いということは…

台詞がダサい、嘘臭い。リアルじゃそんなこと言わない。
そんな人いない。
そんなことあるわけないじゃん。都合よすぎ。
だらだらしてて退屈。
これ見る意味あんの?
安い感動、寒い笑い、よくある像の押し付け。
安い予算ゆえの、小さい話(全面的にホンのせいではないが)。
実は○○だった、多すぎ。
なんか興味が持てない。
盛り上がらない。
ただ大声出したり騒いだりしても盛り上がってるとは言わない。
シチュエーションが嘘臭い。
嘘臭いなら、そこに巻き込んでほしい。
間が長い。
展開が遅い。丁寧ならゆっくりでもいいけど、緩急がない。
辛い場面ばかり。あとで幸せがあるなら我慢するけど。
いいわけはいいんだよ。

これが最高のストーリーだとほんとに思ってる?
もっと面白いストーリーは、過去に山ほどあったぞ?
何かを越えないと面白いって言えないんだけど。

特別な磁場がない。

作り物臭い。
作り物って分かってるけど、その世界でリアルにしてほしい。

強烈な何かがない。
ただタブーだったり刺激が強いだけで、中身がないのは論外。


みたいなことかな。


さあ。そうじゃないやつつくろうぜ。

簡単だぞ。


興味が引かれるシチュエーションで、
感情移入に値する主人公が、
その先が気になる展開になり、
ハラハラドキドキワクワクして、
魅力ある人間の一面がかいまみえ、
リアルでもあり夢がある話でもあり、
感動や爆笑で心が奪われ、
特別なパワーを与えてくれて、
見たあとに、見た意味があったと思えるものを、
原稿用紙120枚に、字だけで書けばいいだけだ。


簡単だよな?


1000万ぐらい貰えるならな。




残念ながら、求められるものはこれなのに、
ギャラは100万円くらいで、締め切りは一ヶ月以下だ。

僕は、悪いのは、
脚本家を下に見ることだと思っている。
posted by おおおかとしひこ at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック