2017年07月09日

【カタナ式】フランス語キーボードを、フランス政府が糞と判断したそうな(7/10追記)

色々とキー配列について調べていたら、
約一年半前のニュースがヒットしたので、雑談。


フランス語のキー配列は、
AZERTY配列という。
どういうのか見たかったら画像検索すれば出てくる。
QWERTYをベースにいじったものだ。

僕はフランス語に詳しくないから、
その真偽が分からないが、
フランス政府が「フランス語を打つことが出来ない」
と公式に宣言するほど糞らしい。
(一部の記号がなかったり、
記号入力のために数字キーが犠牲になっている、
という所までは分かった)

フランスといえば、自国語に最も誇りを持つ国である。
外来語の侵入を防ぐため、厳しく言語の使用を制限している。
(デジタルに関しては知らない)
そのフランス文化が、キー配列に物申したわけだ。

やっぱフランスすげえよな。
日本政府はなにやっとんのや。
QWERTYローマ字がこれだけ文句言われてんのに、
「QWERTYローマ字方式は、
日本語を打つのに無理のある配列である」と、
公式見解を述べることはないだろうね。

件のフランス政府の宣言から一年半。
続報はググっても出てこない。
結局うまく行かなかったのか、
現行キーボード上での配列変更なのか、
キーボード自体を新しくするのか、
そこも分からないままだ。

「フランス語を打つのに合理的な配列」
というものが出来たとして、
それはどのような合理に基づくのか、
研究に値すると思う。
フランス語知らないけど。


カタナ式の合理性は、日本語を打つのに合理がある。
頻出二重母音、拗音、促音がアルペジオであり、
頻出の子音の流れがアルペジオである。
(頻出2文字100種では、実にアルペジオ率6割だ)
ローマ字音韻構造にあった左右交互打鍵であり、
日本語特有の変換確定文節変更のためのキーがホームポジションにあり、
弱い指を使わず強い指6本しか使わない。

フランス政府の公式見解はいつ発表されるのか。
ぬるめに見守るとしよう。

(以下7/10追記)
2017.6に新配列を定義したそうです。
二種類あって、現行改良版と新配列。
現行改良版はピリオドを打つときシフトがいらないなどの改良がなされているらしい。
発表まで一年半かかるのは、遅いのか速いのか。
ふたつ残したのがユニークだなあ。

面白いのは、
9月から公式文書は全てこれで打つそうな。
民間は義務化しないらしい。つまり3種の配列が存在する世界になる。
政府主導でない限り、デファクトスタンダードが変わらない例として、
後世の研究材料になりそうだ。
衆愚哲人政治を、21世紀に至って見ることになるとは。


新JISカナ配列は、現行カナ配列を改良したものだけど、
義務化しなかったんだよね。
だから効率の悪いままのカナ配列しか残らなかった。
その新JISカナ配列を生き返らせたのが、
2ちゃんねるで有志たちが作った月配列。
普及度は知れてるけれど、集合知であるところが、
僕は21世紀的で面白いと思っている。

で、たぶん、政府主導のほうがデファクトスタンダードを覆せる。
繊細なやり方が、泥臭い中世に敗北する。

自主映画がブロックバスターに負けるのと同じだ。
posted by おおおかとしひこ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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