2017年07月13日

追い詰めて、決断させろ

ストーリーが一番面白くなる瞬間はなんだろう。
色々あると思うけど、
そのひとつは、
「決断する瞬間」ではないかと思う。
強い意志を示し、
混乱する現状への通った筋道を期待させ、
解決への希望があふれる、
人として輝く瞬間のひとつではないかと思う。


さて、これを描くには、
まずその人を追い詰めないといけない。
絶体絶命とはいかないまでも、
危険や危機に追い込むべきだ。
あるいは危機感でもいい。
このままではやばい、でもいい。

しかもすぐには解決しないやつがいい。
それに直面して、どうしようもないところまで、
追い込まれるのがいい。
その絶体絶命からの、大逆転が、
なにかを思いつき、決意する瞬間ではないか。
つまりそれはターニングポイントだ。
それまでの焦点が、
彼の今後の行動というものに置き換わる瞬間だ。
だから劇的に見えるのだ。
がらりと空気が変わるのだから。

人は行動に、覚悟や主張が出る。
危険があるほどぞくぞくする。
その危険を知ったうえでの決意は、
冒険の決意だ。
だからその瞬間アドレナリンが出て、
人は美しく見えるのかもしれない。

安心してだらけているのは、
人の理想だけど美しくない。
物語の中の人物が美しく、魅力的に見えるのは、
追い込まれているからだ。

強い危険ほど、強い決意がいる。
リスクがあるほど、リターンがあるほど、
それは冒険になる。

私たちは、平穏な日常で、
非日常という物語を見る。
それは、決断の瞬間を見て、
どきどきしたいからかもしれない。

ということで、
そういう瞬間が書けるのは、
ライター冥利に尽きるというものだ。
そういう舞台装置が、整ったということだからだ。

少なくとも、
第一ターニングポイントでは、
その強い意志を見ることが出来る。
第二ターニングポイントでは、
必ずしもその場面はないかもしれない。
(クライマックスへの導入次第なので。
僕はあるパターンのほうが好きだけど)

他にも、そういう場面がときどきあるといいよね。

もちろん、主人公だけじゃなくて、
その他の人物のそれでも歓迎だ。


人生の天王山。それを乗り越えようとするとき、
人は大きな決断をする。
その天王山を、物語というのである。
posted by おおおかとしひこ at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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