カタナ式の開発もいったん落ち着いたので、
比較のためにカナ入力を試そうと思い……
ん? DvorakJには飛鳥配列のプリセットがないぞ。
探しても誰も作ってないので、定義ファイル作ってみました。
ご活用ください。
飛鳥配列にはさまざまなバリエーションがありますが、
今回とりあげるのは、最終版と銘打った飛鳥123です。
(作者ブログで最後に配列表がのっているもの)
以下多少の解説。
ファイルだけほしい人は、最後の方へスキップ。
飛鳥配列の特徴は、親指シフトでありながら、
親指を毎回同時押しする必要がなく、
親指を押しっぱなしにできることです(連続シフト)。
ニコラ、新下駄、蜂蜜小梅など、
親指シフトから派生した配列の名作は数ありますが、
そのどれもは、同時押ししたら、
一回離さないとシフトにならないようです。
「シフト」って言ってんのに、押しっぱなしちゃうんかい、
と素人目に思ってしまい、僕はどうにもなじめませんでした。
飛鳥だけが、押しっぱなしのまま、
右シフト側、左シフト側を打鍵していける。
なので、飛鳥をはじめてみたのです。
まだ試し始めで中段しか打てないですけど、
最初に気づいたのが、左シフト押しっぱなしのまま、
「です」「ます」が右手のアルペジオになること。
ああ、こういう合理があるのだな、と目から鱗でした。
DvoeakJは、
同時打鍵(ニコラや新下駄など同時シフト系)か
順次打鍵(月などのプレフィックスシフト系)を定義することは得意なのですが、
連続シフトはそもそもの仕様上得意ではないようです。
しかし、
スペースをシフトに兼用にするSandSと、
変換無変換キーを修飾キーにする機能があるので、
それを利用して実装してみました。
今後僕は、飛鳥をマスターできないかもしれませんが(笑)、
ネットのどこかに落ちてると拾う人がいるかな、
と思ったので、置いときます。
【 飛鳥123定義ファイル 】
左シフトキー:スペースキー、右シフトキー:変換キー
のバージョン
飛鳥123アンシフトと左シフト.txt
飛鳥123_右シフト.txt
(小指シフトはないです。IMEを英数に切り替えて入力のこと)
使い方:
カタナ式のインストール時の設定を参考にしてください。
以下DvorakJの設定が分る人用に書きます。
「飛鳥123アンシフトと左シフト.txt」は日本語入力配列に、
「飛鳥123右シフト.txt」は「SandSなど」の項目の、
無変換と変換の定義ファイルに選択してください。
あと、以下の設定が最低限必要です。
SandS オン
Capslock 日本語入力時、独自の設定 ^{BS}
かな 日本語入力時、独自の設定 {BS}
(追記:待機と遅延設定のことを書きましたが、一切不要でした。
同時打鍵じゃなくてシフト機能を利用してるので。
逆に、同時打鍵じゃないので、シフトキーのほうを先に打たないとだめです)
なお、左シフトを無変換キーにしたいとか、
スペースキーは右シフトキーにしたいとか、
そういう要望もあるかと思ったので、
定義ファイル内に、
コメントに囲んだ部分を書き換えればそうなるようにしておきましたので、ご活用ください。
あと、僕が覚える為につくった配列表をおいときます。
飛鳥配列.pdf
二種類あります。
「同手シフトと異手シフト」という専門用語がなじめなくて、
左シフトの文字は左側に、右シフトの文字は右側に、
すなおに表記したバージョンです。
あと、アンシフトを上側にして、親指シフトはその下に表記したほうが、
手の感覚に近いと思ったので、そうしています。
二個目は、
マイナーなキーを小さくして、よく使うやつだけを目立たせたもの。
(追記 さらに分かりやすい表をつくりなおしました。
飛鳥配列-2.pdf
逆手シフトのほうが飛鳥は大事らしいので、
それを上側にし、同手シフトは下側薄墨としました。
左右の関係性は前とおなじ。
あと文字の級数を変えたことで、小書きがわかりにくくなったので、
グレーの丸に白抜きにしておきました。
キーの大きさは、飛鳥をすこし理解したのでその分を反映しています)
表や挙動が間違っていたら、ご一報を。
2017年07月26日
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こちらのDvorakJの設定ファイルのほう、
右シフトの「を」の位置が
どちらも「お」になっているようです。
直しておきました。
僕が使っているやつと、アップしたやつのバージョンが異なっていることで、気づかなかった模様。