サブタイトルを考えよう。
あなたのストーリーの、
あるブロックにサブタイトルをつける。
できれば全ブロックに。
章タイトルをつけるようなものだ。
これはストーリーを俯瞰する意味がある。
「部分の本質」を抽出しようとするからだ。
ところで。
このサブタイトル。ビフォーの本質か、アフターの本質か。
「本質を表すサブタイトル」をつけようとすると、
勢い、アフターのサブタイトルをつけようとしてしまうものだ。
つまり、
「それを見終わったあとで、整理する」意味でつけるタイプの、
サブタイトルになりがち、ということ。
たとえばDVDのブロックに、
シークエンスタイトルのような形で、
そうブロックわけしてあるのを見たことがあるだろう。
それは、
「一回見たやつの、もう一回見たシーンを探したいとき」に使うタグだから、
アフターのサブタイトルがいい。
そうあるべきだ。
「検索のタグ」というのが本質だ。
しかしそれはビフォーとは違う、
ということに気づくこと。
で、本題は、
できるなら、
両方つけてみてはどうかな、
という訓練法である。
自分のストーリーなのだから、
何ブロックにわけるべきなのか、
なんとなく把握してるよね。
じゃあ、
それを見る前にわくわくするような、
ネタバレしない範囲での、
期待できる本質を示すサブタイトルと、
見終えた後で、
このブロックの本質とは、
結局こうであったな、というサブタイトルの、
両方をつけてみるのである。
僕は、すべてが違うものが、
理想であると思う。
それは、
期待できる誘因力があり、
かつ、見終えたら、それとは違うものに変化している、
という、ストーリーの理想のようなものだからだ。
で。
ビフォーだけで書いたものが、
小説で言うところの、章タイトルになると思う。
ネタバレを避けつつ、期待できる本質を予告する。
アフターだけで書いたものが、
DVD収録の検索のタグになると思う。
その両方のリストを、眺めたまえ。
もちろん、
自分のストーリーだけでなく、
人のストーリーで作ってみるのもとても勉強になると思う。
名作は、おそらくとてもうまくやっているはずだ。
ブロックの入り口と出口が、異なるように作っているはずだからだ。
これを書いたのも、
実は今「てんぐ探偵」を全部リライトしようかな、
なんて無謀なことを考えていて、
全エピソードの並び替えを(またまた)やりはじめたからだ。
で、章タイトルって、
アフターでつけていたような気がして、
やはりビフォーでつけたほうがいいと感じた次第である。
今のところの候補はこんな感じ。
第一章 火の仮面
第二章 火の剣縦横無尽
第三章 七色の闇 or 闇の中で見たもの
第四章 風雲急(変わらず)
アフターからみるとそんな本質ではなかったやろ、
と言いたくなってしまうけど、
ビフォーから見れば、こういう話だといいな、
という期待をあおれるサブタイトルになっていると思う。
ちなみにアフターから見れば、
第一章 天狗の弟子
第二章 火の剣暴れ旅(変わらず)
第三章 闇と炎(変わらず)
第四章 風雲急(変わらず)
という感じになるだろうかね。
ついでに。
作品タイトルも、
こうであるべきだと思う。
しかも、優秀なタイトルは、
ビフォーもアフターも機能する、
どっちもあるものになってるのがいいと思う。
少なくとも、アフターになっているのは、
「期待できない」という意味で、
ダメなタイトルだと思うんだよね。
(サブ)タイトルは、
その(サブ)ストーリーの本質を示すべきだ。
え、どっちの?
いま考えているものは、
ビフォーなのか、アフターなのか。
それを意識すると、議論が楽になるかもしれない。
2017年07月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック