さっきいい喩えを仕入れたので使ってみる。
時間軸のないもの(スチル写真、ポスター、状況)と、
時間軸のあるもの(ムービー、変化)の違い。
アイスクリーム三つに囲まれるのがスチル。
三つ全部食べて気分が悪くなるのがムービー。
少し解説を加えておく。
スチルやポスターによくあるのは、
「勢揃い、揃い踏み(オンパレード)」である。
しかしこれは状況にすぎない。
いわば出落ちだ。
ムービーの落ちとは、
これらを前提にした、
「そのあとに」どうなるかを言う。
スチルは前ふりで、落ちを新しく考える。
あるいは、スチルが落ちで、その前ふりを考える。
前ふりと落ちがワンセットになっているのがムービー、
セットもなにもないのがスチル。
ストーリーを書くのが下手な人は、
ワンセットで考えない。
スチルだけ作って作った気になっている。
だからいつまでたっても続きを書けない。
そりゃそうだよ。
ワンセットにしてないんだもの。
ムービーってのは、
前ふりから落ちまで、全部のことを言うんだもの。
あなたは、
アイスクリームに囲まれて、それで終わっちゃいないか。
そのあとの落ちまで考えた上で、アイスクリームに囲まれているか。
その違い。
2017年08月09日
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