どこかでこの言葉を見てはっとした。
そうそう。
僕らは、まとまった話を書かなきゃいけないんだよ。
とりとめもない話とか、
どっかいっちゃう話とか、
落ちのない話とか、
なんでもない話とか、
不発の話とか、
書いちゃいけないんだよ。
私たちは、まとまった話を書かなくてはならない。
落ちのための前ふりからはじめて、
理路整然と整理された道筋をたどり、
確かに終わりに向けて進んでいるという感覚を持続し、
ああ、うまくまとまったなあ、
と思わせなきゃいけない。
他人に思わせるだけでも、
自分一人だけで思っててもだめだ。
自分もみんなも、納得するまとまりで終わらなければならない。
よく考えたら、
相当それって難しいんじゃね?と思ったわけですよ。
ちょっとスピーチしてくださいよ、
ってみんなの前で話すことすら、
まとまった話をするのは難しいよね。
ああ為になったなあ、
この話は覚えていて、他の人にも教えてあげたいぞ、
なんて価値のある話をしなきゃいけないんだ。
(そうじゃなくてただ場を沸かせるだけの表面的なものは、
うっちゃりというのだ)
人の心を動かし、結論があり、
それが大事に胸にしまえること。
そんなまとまった話を、僕らはしなければならない。
まとまっているということは、
全てのパーツが無駄なく噛み合い、
だれず、
余計な贅肉はそぎおとされ、
しかも適度に遊びがあり、
起伏を楽しんでいるうちに、
身が引き締まるような形になっている、
ということだ。
ぐだぐだでよれよれの話しか書けない人。
泥試合でいつも滑り込みで終わらせている人。
落ちまでたどり着けない人。
そういう人は、小粋でまとまった話を、
何本も書いてみよう。
最低5本。
物語じゃなくてもいいよ。
結婚した親友へのスピーチでもいいぜ。
受賞(想定)スピーチでもいいぜ。
まとまった話をしよう。
30秒にまとまった話。
1分にまとまった話。
5分にまとまった話。
10分にまとまった話。
2時間にまとまった話。
文庫本一冊にまとまった話。
文庫本108巻にまとまった話。
どれも同じだぜ。
(うまくまとまったかな)
2017年08月11日
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