2017年08月11日

まとまった話

どこかでこの言葉を見てはっとした。

そうそう。
僕らは、まとまった話を書かなきゃいけないんだよ。
とりとめもない話とか、
どっかいっちゃう話とか、
落ちのない話とか、
なんでもない話とか、
不発の話とか、
書いちゃいけないんだよ。


私たちは、まとまった話を書かなくてはならない。

落ちのための前ふりからはじめて、
理路整然と整理された道筋をたどり、
確かに終わりに向けて進んでいるという感覚を持続し、
ああ、うまくまとまったなあ、
と思わせなきゃいけない。

他人に思わせるだけでも、
自分一人だけで思っててもだめだ。
自分もみんなも、納得するまとまりで終わらなければならない。

よく考えたら、
相当それって難しいんじゃね?と思ったわけですよ。


ちょっとスピーチしてくださいよ、
ってみんなの前で話すことすら、
まとまった話をするのは難しいよね。

ああ為になったなあ、
この話は覚えていて、他の人にも教えてあげたいぞ、
なんて価値のある話をしなきゃいけないんだ。

(そうじゃなくてただ場を沸かせるだけの表面的なものは、
うっちゃりというのだ)

人の心を動かし、結論があり、
それが大事に胸にしまえること。
そんなまとまった話を、僕らはしなければならない。

まとまっているということは、
全てのパーツが無駄なく噛み合い、
だれず、
余計な贅肉はそぎおとされ、
しかも適度に遊びがあり、
起伏を楽しんでいるうちに、
身が引き締まるような形になっている、
ということだ。


ぐだぐだでよれよれの話しか書けない人。
泥試合でいつも滑り込みで終わらせている人。
落ちまでたどり着けない人。

そういう人は、小粋でまとまった話を、
何本も書いてみよう。

最低5本。

物語じゃなくてもいいよ。
結婚した親友へのスピーチでもいいぜ。
受賞(想定)スピーチでもいいぜ。


まとまった話をしよう。

30秒にまとまった話。
1分にまとまった話。
5分にまとまった話。
10分にまとまった話。
2時間にまとまった話。
文庫本一冊にまとまった話。
文庫本108巻にまとまった話。

どれも同じだぜ。



(うまくまとまったかな)
posted by おおおかとしひこ at 03:16| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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