2017年08月21日

【カタナ式】飛鳥配列を2週間でマスターする方法

僕は腱鞘炎を避けたいので二度と飛鳥をやることはないが、
二週間ほどで飛鳥配列のブラインドタッチを打てるようになった、
僕の練習方法を書いておく。

もしどこかの世界で、飛鳥配列をマスターしようとする人の、
役に立つなら幸いだ。


1. まずは右手中段の、シフトなし4文字。

利き手の最重要段をまずは。
左から順番に、んいかた。
何回か押して指と馴染ませる。

次に、この4音だけで単語を作る。

たかい いんいん かた かいかん たんかん
かんかん たんたん たいたん かたん いか
たい たいか いんか

その場で適当に思いつき、
その場で打っていく。
飛鳥は運指が優秀なので、運指で覚えるのがよい。

2. 同様に左手中段。

中央から、てうしき。
同様に、この4文字で言葉をつくる。

うて てき して しき うし きて きし

あんまり作れない。
実は左手は、連接するなら右手と連接しやすい、
単独峰みたいなカナが多い。
なので、右手の4文字と計8文字で言葉をつくる。

たんたかたん
かて ていうか うた きた かし しんか
うんてん うんか いう うい かき たて たき きた きたん
うてん かう した かいてき ていか してた
たしか てした かいき きたい しかた

などなどだ。
漢字変換したければやってもいい。

これは幼児がアルファベットやカナが一文字書かれた、
ブロックを組み合わせて言葉をつくることに似ている。
文字数制限なし、複数回使ってよし、
のルールにすると、結構な言葉をもうこれで作っていける。

とりあえず上のを真似してもいいけれど、
自分で作るほうがおすすめだ。
自分の言葉を、手でどう書くかという練習をしてると思おう。
頭と指を直結させる練習をするわけだ。
ランダムに言葉を作るので、
ランダムの運指をすることになる。
それが、飛鳥の指を作り始める。

3. 左シフトの、右中段。

飛鳥は中段率が高いと聞いていたので、
シフトをやることにした。親指シフト初体験だし。

るすまで、の4文字。

ここで僕は、「する」「です」「ます」が、
アルペジオになっていることに気づく。
なるほど、連続シフトの利点をいかんなく発揮しているわけだ。

12文字もあれば、結構な言葉が作れる。

他界する 高いです 打てます 式まで
デマ 出た 買います してます
馬 たるい 支店まで でかい 敵対する 加担する
まるで高須 改訂する 好きです すたる

もう日本語の一部になりつつある。
僕はここで感心して、ある程度飛鳥をやってみようと決意した。



あとは、順番にやっていく。
4. 左手中段の左シフト
5. 右手中段の右シフト
6. 左手中段の右シフト

これでようやく中段を打てるようになるわけ。
進むスピードはどんどん遅くなる。
組み合わせ爆発的に、作れる言葉が増えていくからだ。
納得がいくまで僕はやった。
もう言葉が出ないくらいまでやった。

注意すべきは、配列表を見ないこと。
ここまでを一切ブラインドでやること。
指を押したら何が出る、
というのを一対一対応させるためである。

流石に言葉を思いつかなくなったら、
配列表を見て組み合わせを考えていたけど、
打つときはブラインドだった。
思った言葉を指が勝手に打つことを、
指に覚えさせるためである。
飛鳥は運指がいいので、それがわりと楽にできた。
(ニコラを最初やったときはこの段階まで来なかった)

あとは、
7. 中段の次に大事と言われる下段を同様に、シフトなし、左シフト右シフト。
8. 上段を同様に。
9. 人差し指伸ばした位置の、中段下段上段。あと右小指伸ばした位置の。

の順番で僕は覚えた。
実は中段と下段、上段の中指薬指だけで、
ほとんどの日本語がぱっと作れることに気づく。
9.はほんとにごみ掃除みたいな感覚。

重要なやつほど真ん中で、あんまり使わないのは周辺、
みたいな原則は分かるから、
はじっこのほうは真剣に覚えていない。
ぞ、ご、はどっちかとかも適当。

ここまで大体二週間ぐらい。
これで一通りの位置は覚えて、
かつ、言葉を沢山組み合わせて書いてきたはずなので、
もう大体の言葉はなんとなくなら書けるようになっている。
(一文字一秒のキーもあるし、一文字10秒かかるキーもあるし、
覚えたのは覚えてるが、思い出せないやつもある)

で、あとはひたすら、自分の言葉を書いて行く。
どうしても出てこないカナは、
大体あのへん、と試しに打ってみて、
出てこないときにはじめて配列表から探す、
みたいなことをやっていた。

ブログを書くのはしんどかったので、
飛鳥について気づいたことや思うことを、結構書いていた。
一時間もやれば指が辛くなるので、
それ以上はやらなかった。

これで、一ヶ月もあれば、
一秒一カナぐらいなら、飛鳥で書けるようになる。


ただし。
この程度の連接どころではない、
日本語には膨大な連接がある、
ということに薄々この時点で気づき始める。
ローマ字ならば20×20の400連接パターンだが、
カナ入力なら、80×80の6400パターンやれなければならないと。
うーん16倍。
単純計算で16倍の練度が必要な配列を、
ある程度に持っていくには、
あとどれくらいかかるのか、予想もつかなかった。

僕はここで腱鞘炎を再発したので、
その膨大な連接パターンを、
頭では覚えたが指で自動化するには至らなかった。
ローマ字で仮に一週間かかるとしたら、
16週間、4ヵ月かかっていたかも知れない。


僕は暗記が下手なので、最初から指に覚えさせた。
運指記憶として、最初から運動記憶にしたわけだ。
暗記だけなら、得意な人は2、3日で覚えるかもだけど、
運動パターンを覚えるのには、結局おなじくらいかかると思う。


ちなみにここまで独力でやってみて、
自分はこれしかできる方法はなかったのだが、
ほんとにこれであってたのかなあと検索して、
「飛鳥のために」という練習法を見つけた。
ほとんど同じことが書いてあって、
自分の感覚の正確さに感心。
言葉と指の関係について考えてきた甲斐があったというものだ。


前にも書いたけど、
僕はどうしても薬指と小指が弱くて、
飛鳥を打つのが辛くなったので、挫折する。
指が辛くない人、
たとえばQWERTYローマ字の標準運指で辛くない人は、
このやり方で飛鳥をマスターできるはずだ。

一通りブラインドタッチ出来るまでが二週間、
習熟して実用化できるまで4ヵ月(適当試算)、
我慢すればいいかもだ。健闘をいのる。
posted by おおおかとしひこ at 02:16| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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