これがなかなか難しい。
Aの役割とBの役割を重ねてAに統合してしまうと、
Aが分裂した人になってしまうことがあるからだ。
そもそも何故登場人物を減らすべきだと考えたか、
そこに戻る必要がある。
要素が多いから、減らそうと考えたはずだ。
ということは、
人物を減らしても要素が減っていなければ、
整理されたことになっていないわけだ。
今書いている話では、
広島出身の人物Bを削るために、
Aが広島出身という設定に変更することにした。
ところがAは静岡出身であるという、
以前設定したことがあるのを思い出してしまった。
それは広島と矛盾することになる。
Aの設定は静岡と切り離せない。
ストーリー上、広島出身の意見が重要なポイントになる。
ということで、
Aのじいちゃんが広島出身だということにして、
その発言を覚えていたAの言葉で、事態が動いていく、
という風にして、一人登場人物を減らすことにした。
じっちゃんはストーリー上に出てこない。
Aの話の中に出て来るだけだ。
実質変わっていないように見える。
しかし、
Bの登場のシーンや、Bの動機や目的を設定し、
Bのサブストーリーをきちんとつくること、
これらをすべて切ることが可能だ。
「おれのじいちゃんはこう言っていたよ」
ということで、これらのシーンはすべてカットできる、
ということに気づいたわけだ。
要素を減らす、というのは、
ただ0にするのが最上かもしれない。
しかしこのように、
実質半分以下に減らしていく、
というような統合の仕方もありうるということ。
静岡はストーリー上重要ではないが、キャラクターの根本ではあり、
広島のほうがストーリー上重要だった、というのが、
今回の統合がうまくいった原因かな。
矛盾が生まれた時の参考にしてほしい。
2017年08月28日
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