2017年09月10日

iTextという快楽

ということで、LightWayTextを捨てて、
iTextにエディタを固定することに決定した。

最大の要因は、軽さである。
軽さにも色々あるけど、
「縦書きで、打鍵しててレスポンスが速い」
ということを一番にした。
これに比べれば、メモ帳もTATEditorも遅い。


最速の反応だと、打鍵が無意識に軽くなる。
ということは、疲れがたまらないということ。
これが長文を書いていくうえで、大事なことと考えた。
ストレスがないことが一番重要だと。

逆にいうと、TATEditorの軽さですら、
僕は無意識にキーを強く打っていた。
それくらい軽く打って行けるようになる。
30グラムのリアルフォースがずっとほしかったが、
それもいらないかもしれない。
キーボードではなく、エディタの反応時間だったのだ。


書き終えたあとの整形はワードでやる。
ルビだろうが行間だろうが、文字間だろうが、縦中横だろうが、
数式だろうが、pdf化だろうが、好きにすればいい。
そんなものは、文章そのものとは何の関係もないことだ。
(むしろ編集の仕事だよね)

「文章そのもの」を書くことにもっとも大事なのは、
僕は軽さだと思う。
紙なみに、何も考えず書いていけないと意味がない。

TATEditorはそれにかなり近かったのだが、
20文字以上変換しようと思ったら、
とたんに重くなるのがネックだった。
(デスクトップでは起こらない。
CPUが貧弱なタブレットだと起こる)

LightWayTextは、iTextと同程度の劇的軽さだったが、
なぜだか設定が保存されなくてあきらめた。
iTextはシングルウィンドウしか開けないが、設定自体は保存されて、
毎回同じレイアウトになる。あたりまえだけど。


ということで、今のところ最も軽く、
何文字打って変換しようがスピードが遅くなることはなく、
美しい游明朝で、縦書きで打って行けるというのが、
iTextしかなかったというところ。
(Mac版もあるらしい。オススメです)

ソフトがとにかく古いので、
機能が全然貧弱なのが弱点。

たとえば、
・アンドゥリストが一個しかない。しかも数行前に戻る。
・リドゥが実質アンドゥのやり直し。
・したがって、これ前提のショートカット機能が死んでいる。

×文節移動(文節じゃなくて、アンドゥの単位移動だったのね)
△確定アンドゥ(確定直後しか出来ない模様)
×再変換機能(文節を認識していない)
×確定した文字をやっぱやめる

つまり、カタナ式の右手ショートカットが、ほぼ役に立たない。

なので、これらのショートカットを使わない、
文明開化の前に戻り、
カーソルとBSしか使わない、
原始的なタイピングを強いられることになる。


これと引き換えに、高速打鍵の快感を得られるということである。


長い文章を打って一気に変換しても全く待つことはない快感。
しかも縦書き。軽い表示。
ワードにも、メモ帳にも、TATEditorにもない快感だ。

打鍵の軽さは、思考の軽やかさだ。
疾走できる。


とりあえず書くから邪魔すんじゃねえ、
余計なことは一切するな、
ページ数ぐらいは表示しとけ、あとはいらん、
俺の全責任、
というストイックな、
「縦書きの字だけを延々書き続けたい」
環境が欲しい人にオススメだ。



その設定をさらす。
僕と同じ使い方をしたい人は以下のように設定のこと。

小説賞応募によくあるフォーマット、
30文字×40行に設定した。

 フォント 游明朝(日本語) 好みで決めてよい。
 サイズ 8(ディスプレイによるかもしれない。印刷用としては
       明らかに小さいが、整形はワードでやると割り切る)
 スタイル 標準
 書式 ルーラの表示 オフ(うっとおしいので)
    行番号の表示 オフ(うっとおしいので)
    情報エリアの表示 オン(ページ数の把握)
    制御コードの表示 オン(エンターや空白を把握するため)
    行の折り返し表示 オン(しないと自動改行しない)
    ガイドラインの表示 オフ(うっとおしいので)
    用紙イメージの表示 オン(しないと上が詰まる)
    縦書き表示 オン(このためにこれをやっている)
    文章フォーマット
     文章揃え 左揃え(デフォ)
     禁則処理 ぶら下がり(デフォ)
     フォント 游明朝(日本語)(好みで)
     サイズ 8ポイント
     タブ幅 4文字(デフォ。ワードなどであとあと整形す
             ることを考え、空白連打で調整)
     行間隔 2
     フォントとサイズを文書全体に反映する オン
    ページレイアウト 上余白 10.4
             下余白 10.4
             左余白 1.58
             右余白 1.58
             桁数 63文字
             行数 33行
    (数字と見た目がだいぶ違う。実際に30字40行の
     疑似レイアウトをつくり、それが収まるように数字
     を微調整したほうがいいみたい)

    フッタ設定    フッタ文字 
             フォント 游明朝(日本語)
             サイズ 12
             文字色 灰色
             文字揃え 中央揃え
             好みで調整。



ようやくましな環境を手に入れることができた。
これ以上タイピングが高速になったらまたわからないけど
(トップスピードは今のところ変換込みで、1090文字/10分が最高)、
今のところ最高の環境だ。


これでも手書きの方が自由度が効いて、
紙とペンさえあれば充電を気にしなくて、どこでも書けて、
レイアウトフリーで、なんて利点がまだある。
デジタルは万能ではない。
posted by おおおかとしひこ at 01:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。