2017年09月11日

大岡式スクリプト診断カルテ

前記事までのことを総合して、
以下のようなカルテを作ることができる。


【1ページ目:概要】

作品名:
作者:
尺(1分1ページのフォーマットに直したときのページ数):

ジャンル:
ログライン:
あらすじA(400字程度、結末まで):
あらすじB(1500字程度、結末まで):
各ブロックの名称とページ数、ラップタイム(3〜20ブロック程度にわける):

ワンビジュアル(あれば):
キャッチコピー(あれば):
何かに似てるとイメージすればいいか、
それとどう違うか(複数可、あれば):


【2ページ目:芯になっているところ】

事件:
過程(かいつまんで、主人公の行動を中心に):
解決の仕方、結末:

主人公はどんな人か:
主人公の抱える個人的なストーリー:
それがどう解決するか:

テーマ(書きたかったテーマではなく、
今ある原稿から推察されるもの):

これらは三位一体の不可分なものか?(Y/N):

※これがYになるように、リライトを勧めます。
警告レベルです。


【3ページ目:サブプロット】

メイン事件以外の、主人公またはサブキャラのストーリー
(あるだけ羅列すること):

それぞれの抱えるテーマ
(あるだけ羅列すること):

メインテーマ(2ページ目)との関係について、
それぞれはどうなっているか?:


※まったく無関係のサブプロットやサブキャラがいるなら、削除を勧めます。
また、似たものはひとつにしてよいかも知れません。
メインテーマに対して、真裏になっていること、ペアになるべきもの、
などが不足しているなら、足した方がいいかも知れません。
注意レベルです。


【4ページ目:構成】

主人公が本格的に事件解決に乗り出す時点:○ページ目
ここから最大に危険なことをしなければいけないと意識する、
クライマックス直前を意識させるところ:△ページ目

※1ページ目のブロックの表に、○△を書き入れてみること。
これが全体尺の1/4、3/4当たりに来ていないと
(2時間程度の尺の場合)、
「リズムが悪い」ストーリーの可能性が高いです。
注意レベルです。

登場人物一覧:
それぞれの動機や目的:
それはどう叶えられたか、または叶わなかったか:


【5ページ目:読後感】

クライマックスシーン:
それは何を争うのか:
ラストシーンと結論:
主人公の変化:
その他のキャラクターの変化:
心に残ったシーン:
どういう感情が残ったか:

どういう所が良かったか:
どういう所がイマイチか:
最悪の欠点はあったか:


【6ページ目:商売として】

どのようなウリ、面白そうなポイントがあるか:
どのような感情を期待できるか:
どういう人たちがこれを心から求めているか:
何と似ていて、実はどこが違うか
(ビジュアル面で、内容面で):
過去の歴史的名作に対して、どのように歴史を進めたといえるか:




これらのチェックシートをつくり、
逐一分析すると、
リライトをどうするべきか考えやすいかも知れない。
あるいは、
自分のストーリーと名作を比べることが可能になるかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 14:08| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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