前記事の続き。
挿入したときに、やっぱ削除かな、
と思うことは、リライトにおいてはよくあることだ。
しかしこのときに気を付けることがある。
Dを挿入したときに、
「一度言ったことは、もう一回言わなくていい」
挿入したときに、やっぱ削除かな、
と思うことは、リライトにおいてはよくあることだ。
しかしこのときに気を付けることがある。
Dを挿入したときに、
「一度言ったことは、もう一回言わなくていい」
というルールを適用し、
BCあたりから削除してしまったことを、
もう一回復活させることである。
これを忘れていると、
なにがなんだか分からない文脈が出来上がってしまう。
一個ならまあ考えやすいから、
それを忘れることもない。
あるいは、挿入してリライトしたばかりの時なら、
すぐに元に戻すことを忘れないかもしれない。
問題は、挿入や削除をくり返し、
ぐちゃぐちゃになってしまったものの復元だ。
Aを挿入したことで、DFHから何かを削除し、
Eを挿入したことで、HIから何かを削除し、
Jを削除するので、それの伏線をACから削除し……
なんてのを繰り返しているうちに、
「一回言ったことは、もう一回言わなくていい」
どころか、
「何回も同じことを言ったり、
一回も言ってないことを前提にみんな動いていたりする」
なんておかしなことが起こってしまう。
もっとも直している本人は、
全状態を把握してしまっているから、
初見の人が変に思うことに、気づけなかったりするという訳だ。
それは、何回も直してしまったことが、原因だ。
しかし何回も直し、完成度を上げていくことが脚本である。
ということは、
直しが悪いのではなく、
直しが複雑化したとしても、
対応できないあなたがヘタなだけである。
挿入と削除。
簡単なようでいて、ちゃんとやるのは本当に難しい。
「え? 書いた奴をペーストしたり、
範囲指定してカットするだけじゃないの?」
なんて考えている人は、
デジタルに毒されていて、
初見の人の把握を忘れている。
気を付けることだ。
(オススメは、たまに印刷して一気読みすること。
こうすると初見の人の気持ちがよくわかる。
毎回やりすぎているとよくないので、
大きな直しをしたときに、
気分転換に一気読みをするといいだろう)
2017年09月17日
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