2017年09月27日

映画のオープニング100選を作ってみよう

オープニングはほんとに楽しいよね。
どんなクソ映画も、
オープニング3分まではマジカルな瞬間だ。

で、100個コレクションしてみよう。


そうすると、いくつかパターンがあることがわかってくる。
主人公から始めるパターン、
敵方から始めるパターン。
幼少期から始めるパターン。
イメージショットから始めるパターン。
なんかいきなり事件から入るパターン。
どこかに潜入するところから始めるパターン。
どこかから脱出するところから始めるパターン。
エンディングに近いところから始めるパターン。

自分なりの分類法でよいので、
パターンを色々分類してみよう。

それは大体いくつパターンあったかな。
じゃあ、そのパターンぶん、
架空の映画のオープニングを、書いてみたまえ。

オープニングだけを作るトレーニングをしてみるのだ。


本当によくある初心者にあることは、
素敵なオープニングだけ思いついて書き出したはいいが、
それだけで終わってしまうことだ。
それは当然オープニング以後のメインストーリーがないからそうなるのであり、
メインストーリーさえ出来てれば、
オープニングなんて10通り以上は5分で考えられるだろう。

だってあなたはもうオープニング100選をやったんだから、
大抵のパターンでかけるはすだ。


オープニングを研究すると、
あとあと使われないオープニングと、
あとでそこに戻ってくるオープニングの、
二種類があることに気づく。

勿論後者のほうが優秀なオープニングだ。
尻尾まであんこの詰まったタイヤキのように、
どこも無駄にならないような綿密な計画だからである。

100選のオープニングを調べて、
それがあとにどう使われているかを、
横断的にチェックしよう。
どういう使われ方かもパターンに分けておくと、
あとあと利用できる考え方を抽出できるだろう。

エンディングと関係のあるオープニングは、
とくにブックエンドテクニックと呼ばれることについては、
過去記事に書いた。

もちろんなんだっていい。
そのオープニングは、ストーリー全体にとって、
どういう役割を果たしているか、
それで100選をまた研究し直すこともできる。



オープニング書いては挫折するんだったら、
オープニングのストックをずっとしておくといい。

あらゆるパターンのオープニングを書けるようになれ。

書けるようになったころには、
オープニングなんて特別なものでもなんでもなくなり、
「オープニングを閃いた!」なんて小事である、
ということがわかってくると思う。

暇なときにやってみたまえ。
posted by おおおかとしひこ at 01:53| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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