2017年10月01日

キャラクターが先か、ストーリーが先か

今のところ、多分こうだ。



まずはストーリー(プロット、その人物の果たす役割)をつくる。
なぜそれをするか、何をするか、どうなったか、
次に…の連鎖だ。
この時まだその人物の詳細は決まっていない。
多分自分に似た性格だろう。

その役割を果たす人物像として、
最も面白い人物を考え出す。
性格、特技、哲学、信条、過去や背景、動機などなど。
順目もあるし、逆目もあるだろう。

その人物がそのプロットに放り込まれたとして、
その人物ならどう考え、
何を言い、どう行動するか、
プロットをさらに詳しく塗り替えていく。
以前のプロットが変わる場合もありえる。

変更されたプロットの部分に関して、
もともとやろうとしていたこと(テーマや作品のたち位置)
がぶれていないかをチェックする。
ぶれていたらプロットを揺り戻し、
人物が自然にそう行動するように、
その人物の設定を変更したり練ったりする。

プロットもキャラクターも、
どっちも良くなったらおしまい。


両者は歩み寄るとも言えるし、
喧嘩するとも言えるし、
互いに影響しあうとも言えるし、
螺旋を描いて進んで行く、とも言える。

卵と鶏ではどちらが先とは言えないが、
ことストーリーとキャラクターに関しては、
ストーリーが先である。

事件があり、行動があり、結果があり、
その意味が確定していないと、
ただ面白い魅力的なキャラクターだけがいても、
どこへ向かうか分からないからである。
(そして多くの初心者は、
キャラクターを先に作って挫折する)


しかし両者は独立して存在するものではない。
互いに高めあう関係にあると思う。
posted by おおおかとしひこ at 15:18| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。