2017年10月03日

【風魔】実写ドラマ版「風魔の小次郎」十周年記念のご挨拶

当初の計画では、半年休んで聖剣戦争編(と反乱編ミックス)
やるつもり満々だったんですが、
世の中はままならぬものですねえ。

十年たってしまいました。
制作プロダクションはその後倒産しました。
鬼籍に入った人二人、
結婚した人数名、
引退した人数名。
制作委員会もあの一年で解散しています。
東宝さんは…弱ペダに夢中かもなあ。


時代もなんだか変わってしまいました。

十年前、スマホはなかった。
小次郎の小道具はガラケーですぜ。
メル友って言葉がふつうだったよね。

震災が起こる前でした。
リーマンショックがなんだかわかってない時でした。
日本はまだ前向きで未来が明るくて、
まさか移民入れる?まで衰退するなんて思ってませんでした。
テレビをこんなに見なくなるなんて、誰も思ってませんでした。

僕の人生でいえば、
クレラップでヒットをかまし、
人生大一番の作品をものにしたと、
鼻息の荒い時期でした。

その後の映画監督デビューでこけても、
風魔という傑作を見れば、
節穴じゃない限り誰かが声をかけてくれると信じていました。

それくらい、ドラマ風魔は傑作だと思っています。
何もかもが噛み合った奇跡です。

村井という逸材がオーディションに来たこと。
古川や鈴木や坂本がオーディションに来たこと。
川久保や藤田や進藤が経験者枠で来たこと。
川原が制コレグランプリを取ったこと。
亜弓が芝居はおいといても蘭子さんだったこと。
撮影照明が、僕の大好きな特撮番組を多くやってたこと。
スケバン刑事の照明部と仕事をしてる、って思ったら、
俺しょんべんちびりそうに嬉しかったよ。
CGスタッフが風魔をわかってたこと。
アクション班のセンスの良さ。
音楽のセンスの良さ。(キャラソンが初期に間にあわなかったのが残念!)
プロデューサー陣が僕の才能を買ってくれて、
何もかも任せてくれたこと。
あとみんな。キャストもスタッフもみんな。

そして何より、僕が愛してやまない、
人生の基本を決める時期に夢中になった漫画。


何もかもが交差した、
それは半年間(舞台版も含む)の奇跡だったのかも知れません。

でもさ。
決して神頼みだったんじゃないよ。
人間の手で起こした奇跡なんだから、
また奇跡を起こすことはできるよ。
だって俺たちは、ブラウン管の向こう側に奇跡を起こすのが仕事だろ?
それがしたくてプロになったんだろ?


だから僕は何も諦めていません。
引退したやつ、呼びにいくから三ヶ月仕事休めるようにしとけよ!

待っててくれる人がいるならば、
需要があるならば、
供給するのが商売というもんじゃあありませんか。

ドラマが無理なら続きを舞台でやる手もある。
朗読劇だっていいんじゃない?
みんな、奇跡の続きを見たいよね?



実は、風魔の某キャストと組んで、
自主映画を撮ろうと思ってたんです。
でも自主映画だと事務所にスケジュールを縛れない。
彼に大きな仕事が入って、ぽしゃってしまった。
でもまだ、諦めてはいない。
巡り合わせでなんとかなるよ。
来るべき時を待とうと考えています。

あの夏は暑かった。
でも、俺達の方がもっと熱かった。
またやりたい。

伝説のドラマとして語り継げば、
それは死んだことにはならない。




えっと、Twitterでエア再放送実況ってのを見かけたんですが、
腐のほうのだったらお邪魔しないようにしますが、
腐でない一般向けだったら参加しようかな。
だれかリアルタイムの2ちゃん実況(tvk、サンテレビ)
保存してないかな。
回を追うごとに盛り上がっていって、
俺ほんとに嬉しかったなあ。

あ、そもそもTwitterのアカウントなかったわ俺。
ブログで音声解説(文字か)でもやるかな。



ドラマ「風魔の小次郎」?
なんでまた昔の漫画を実写化?
しかもU局じゃん。深夜B級じゃん。
ホストみたいな兄ちゃん集めて、
下らねえことやってんじゃねえよ。
最初はそういう下馬評だったはず。

十年前の今日、たった30分でそれを覆した男たちがいる。
posted by おおおかとしひこ at 00:00| Comment(6) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
放送終了から数年後、最遊記歌劇伝の舞台出演者より風魔を知り、舞台版含めてすべてDVD で拝見しました。
今なお、我が家の棚に並んでいます。今も大好きです。
Posted by 一条 輝 at 2017年10月04日 00:07
一条 輝さんコメントありがとうございます。
さあエア実況に参戦して、ツイッタートレンドにするんだ……!

あと、オレのミンメイを振ったのはあなたでしたか。
……美沙よりミンメイ派だったので、つい。
(ウィングマンは葵派。オレンジロードはひかる派かなあ)
Posted by おおおかとしひこ at 2017年10月04日 00:14
大岡監督、ドラマ風魔の小次郎から10周年、おめでとうございます!
数年前、原作を存じないまま見てハマりましたが、あとから原作を読んでみてもドラマの方が圧倒的に好きでした(*´-`*)
大岡監督の作品は「いけちゃんとぼく」でも原作より映画の方が好きです。
続編があるなら、もちろん見たいです!
Posted by 黒いたいやき at 2017年10月04日 21:03
大岡監督、ドラマ風小次十周年おめでとうございます!
そしてブログでのコメントありがとうございました。

私も原作から入って、ドラマ化されたときに、
当時の最新の技術と同時に、現代の風味も交えながらあの熱さが表現されていたことにワクワクしながら見ていました。
ドラマが放映されている間は続きが楽しみで本当に楽しかったです。
DVDも舞台版含め全部そろえました。

監督が今でも作品を愛していること、嬉しかったです。
しかし、今の事情ではなかなか当時のままにいかないこと、お察しします。

ご存知かもしれませんが、最近、「聖闘士星矢」がNetflixで再アニメ化されることが発表されました。
また島本和彦先生の「炎の転校生」も、Netflixオリジナルドラマとして制作されるとのことです。
国内より外資のほうが、予算もあり自由に制作できる環境にあるように思われます。(炎の転校生などはジャニーズ主演ということで驚きました。いかに資金が潤沢にあるのかと!)
なのでもう国内の制作会社ではなく海外に目を向けることも…?

内情をよく知らない素人の考えで申しわけありません。
でもどのような形であれ、続編が作られたのなら応援します!
実写での聖剣戦争篇(できれば反乱篇まで)見たいです!
いつまでも待ってます!
Posted by ゆう at 2017年10月05日 15:28
ゆうさんコメントありがとうございます。

外資系はとっくに既存の枠組みの人達が開拓しちゃってて、
そこにも隙間がないんですよねえ。
海外で受けそうなものにしかお金は出なかったり。
(聖闘士星矢は世界的に有名なんだけどね)

お金の流れを作るのはプロデューサーなので、
誰か手あげてくれるか、
僕がプロデューサーやるしかないんですよねえ。
そうすると今度は作品に深く関われなくなる。
(脚本書くまでは出来ても、監督までやる体力はないかもねえ)
なかなか難しいところですが、
ご縁があれば出来ると信じております。
とりあえず#エア再小次でトレンド入りをしよう!
Posted by おおおかとしひこ at 2017年10月05日 17:28
黒いたいやきさんコメントありがとうございます。

色々どたばたしていて、お返事遅れました。
僕はリンかけ世代なので、
あの圧巻のラストからの巻頭カラー三連続のド派手な風魔のスタートが忘れられないんです。
そのときのまま最後まで貫けたら、
とドラマでは色々頑張りましたです。

風魔の本当の完結編はどうあるべきか。
次やるとしたらそこに踏み込むことになるでしょうね。
何故対消滅した筈の小次郎と竜魔は帰ってこれたのかとか。
(ついでに無名さんとか)

いけちゃんも色々ありましたが、大事な子供です。
代表作は次回作。
精進します。
Posted by おおおかとしひこ at 2017年10月06日 21:29
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