あなたは何かが書きたい。
何かが貯まっていて、書きたい衝動が湧いてきている。
さあ書くぞ。
ところでそれは、何千字たまってるか、
自覚できるだろうか?
初心者ほど、そんなことは考えもしないだろう。
何千字も書いたことなければ、それを見積もることすら出来ないからだ。
初心者は、おそらく、
たいした分量を貯めていないのに、貯まっていると判断するほど、
キャパが低いか、
貯めすぎていて、一回吐き出したらもう一生それに貯まらないか、
という極端な貯め方になっている。
2000字の貯まり方、
5000字の貯まり方、
10000字の貯まり方、
48000字の貯まり方、
80000字の貯まり方、
などを自覚できないと、
「これを書けば○千字になるだろう」と、
見積もれないのである。
これは講演会とか講義でも似たようなものだ。
10分でしゃべる話と、
30分でしゃべる話と、
3時間でしゃべる話は、
分量が異なる。
たいていは○分でしゃべってくださいと言われて、
自分の中の分量を見て、
うまくカットして○分の形を作っていく。
しゃべるときでそうするのに、
話を書くときは、自分の中に貯まっているものを、
100%放出しようとしてしまう。
だから、自覚的に、
今何千字ぶん貯まっているか、感覚を持とうと言うこと。
48000字(脚本)書かないといけないのに、
10000字しか貯めてなかったら、
第一ターニングポイントあたりで書くことがなくなってしまう。
80000字(文庫一冊)貯めてしまったら、
今度は倍になってしまう。
思う量と実際の文字数をコントロールするのだ。
それには、結局、何度も書いて慣れるしかないんだよね。
○千字の原稿を書き慣れて、
○千字書くにはこれだけの分量を頭の中に貯めればよい、
みたいな車幅感覚を身に付けるしかないんだよね。
CMの世界では、
これ15秒用の企画だねとか、
これ60秒用の企画だねとか、
たとえペラ一枚のメモでも感覚でわかるものだ。
それは、尺に対しての思いの量やキレと、関係していると思う。
あなたの思いは、何千字?
それが事前に分かれば、
その枚数だけの原稿用紙を用意すればことたりる。
事前に分からないのなら、ゴールにたどり着くことすら困難かも知れない。
まあ、その困難を何度も経て、
慣れていくしかない。
小さな話を沢山書いておくと、
それがパックとして認識しやすくなるよ。
2017年10月08日
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