2017年10月10日

自分はどこからはじまったのか

オリジナリティとか作風とか考えると、
訳がわからなくなってくる。
自分は何者かという問いは、
就職活動のように辛い。

でもね、自分の夢中は何からはじまったか、
目をつぶって思い出すといいよ。


YouTubeで、偶然山本正之氏のライブが引っ掛かって、
見いってしまった。
タイムボカンシリーズ。
ああ、これは僕の原点のひとつだ。

ギャグとシリアスの絶妙なハーモニー。
軽妙でありながら決めるところは決める。
基本にあるのは燃える正義の魂。

ああこれはドラマ小次郎そのものではないか。

タツノコプロのアニメは、僕の血に確実に流れている。
ガッチャマンからウラシマンまで、
僕はタツノコプロの虜だ。

山本正之氏のテーマソングは、
その象徴のようなものだ。
ヤッターマン、ゼンダマン、オタスケマン、イッパツマン。
僕のヒーロー像は、
面白くてかっこいいということだったのかもしれない。

ついでに、
山本正之は、ゴールドライタンもブライガーも作っていたらしい。
最高じゃないか。

ふざけた感じ、軽妙な感じの中にある、
芯の熱さ。
僕は山本正之とタツノコプロの遺伝子を、
かなり濃く受け継いでいるのかもなあ、
と、
昔夢中になったものを思い出していた。


あなたがあなたになったそのとき、
何に夢中だったのか?
それはリスト化しておこう。
将来すぐに使うかどうかは分からない。
それを完全パクりしてもしょうがない。

でも魂が受け継がれていくような、
なんらかの作風に影響はあるだろう。

僕がタツノコアニメに夢中になったように、
風魔は人を夢中にさせたかなあ。
また、ヒーローものをやりたいね。
そういう意味で、てんぐ探偵は、
無意識にタツノコプロの系譜を継いでるのかもね。


一本だけじゃなくて、
何本もそういうのがある人は幸せだ。
複数の作風を持てるかも知れない。
自分はこれが好きだと確信したら、
真似をせずに心の中にしまっておくことだ。
にじみ出てきたものは、影響を受けてはいるが、
あなたのオリジナルである。
なぜなら、それはあなたの夢中という感情だからだ。
あなたの夢中は、他人を巻き込む嵐になる。
posted by おおおかとしひこ at 00:18| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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