オリジナリティとか作風とか考えると、
訳がわからなくなってくる。
自分は何者かという問いは、
就職活動のように辛い。
でもね、自分の夢中は何からはじまったか、
目をつぶって思い出すといいよ。
YouTubeで、偶然山本正之氏のライブが引っ掛かって、
見いってしまった。
タイムボカンシリーズ。
ああ、これは僕の原点のひとつだ。
ギャグとシリアスの絶妙なハーモニー。
軽妙でありながら決めるところは決める。
基本にあるのは燃える正義の魂。
ああこれはドラマ小次郎そのものではないか。
タツノコプロのアニメは、僕の血に確実に流れている。
ガッチャマンからウラシマンまで、
僕はタツノコプロの虜だ。
山本正之氏のテーマソングは、
その象徴のようなものだ。
ヤッターマン、ゼンダマン、オタスケマン、イッパツマン。
僕のヒーロー像は、
面白くてかっこいいということだったのかもしれない。
ついでに、
山本正之は、ゴールドライタンもブライガーも作っていたらしい。
最高じゃないか。
ふざけた感じ、軽妙な感じの中にある、
芯の熱さ。
僕は山本正之とタツノコプロの遺伝子を、
かなり濃く受け継いでいるのかもなあ、
と、
昔夢中になったものを思い出していた。
あなたがあなたになったそのとき、
何に夢中だったのか?
それはリスト化しておこう。
将来すぐに使うかどうかは分からない。
それを完全パクりしてもしょうがない。
でも魂が受け継がれていくような、
なんらかの作風に影響はあるだろう。
僕がタツノコアニメに夢中になったように、
風魔は人を夢中にさせたかなあ。
また、ヒーローものをやりたいね。
そういう意味で、てんぐ探偵は、
無意識にタツノコプロの系譜を継いでるのかもね。
一本だけじゃなくて、
何本もそういうのがある人は幸せだ。
複数の作風を持てるかも知れない。
自分はこれが好きだと確信したら、
真似をせずに心の中にしまっておくことだ。
にじみ出てきたものは、影響を受けてはいるが、
あなたのオリジナルである。
なぜなら、それはあなたの夢中という感情だからだ。
あなたの夢中は、他人を巻き込む嵐になる。
2017年10月10日
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