個性溢れるキャラクターはどうやって作れるのか。
ダイナミックな物語はどうやって作れるのか。
アウトローがキーワードかもしれない。
最近、規制が益々厳しい。
ちょっとなんかやっただけでネットが炎上する。
それは、テレビや芸能界が、ロー(法、秩序)側に組み込まれたのかも知れない。
え?そうなん?
僕らが望む面白いストーリーってさ、
全部アウトローだと思うんだ。
ヒーローは警察機構じゃないよね。
法で裁けぬ悪党どもを超法規的抹殺をするから、
スカッとするんだよね。
恋愛に法律はないよね。
寝取りや抜け駆けや裏切りがあるから、
修羅場が生まれて面白くなるんだよね。
隕石が落ちてくるときに、法律に基づいたことをやってもしょうがないよね。
法律は平時のものだからね。
戦争にだって法律は適用されない。
兵士は殺人罪で死刑になるわけではない。
宇宙人や幽霊や溶解やロボットなど、
架空のものについては法律は適用されない。
物語は異常事態を描く。
もともと、平時の法律の適用外を描くのだ。
ヤクザは法律の外だ。
法律の外はヤクザだけではない。
民事不介入の民事は、わりとグレーゾーンだ。
家庭のなかには適用されない法律もある。
(強姦とか盗難とか。ひどいときは法律で保護するけど)
そもそも、法律に触れない悪は、
悪意さえあればいくらでも思いつく。
法制度が整っていないジャンルを攻めればいいからである。
個性的なキャラクターを作るには、アウトローにせよ。
ルパン三世も次元も五右衛門も、アウトローだ。
バンバン人を殺すし、物を盗む大泥棒だ。
しかし悪ではない。
だから魅力的だ。
ドラえもんだって時間旅行者であり、
本来ならタイムパラドックスを起こさないために、
厳しく取り締まりがあるはずだ。
アウトローという意味での存在ではないが、
その取り締まりがないからこそ、
未来の道具を無限に使用してよいのだ。
浮気したらいまやネットでフルボッコだけど、
アウトローの存在なら甲斐性だ。
ただし火遊びは糞で、責任とって生活費渡せば問題ない。
そもそも火遊びだって、アウトローの範疇である。
面白そうなことは、全部アウトローだ。
アウトローの存在。
アウトローの事態。
アウトローの行動。
アウトローの責任。
時代劇は、現代のローが決まっていない以前の世界を舞台にできる。
現代劇ではフルボッコにされることも、
時代背景だということでいくらでも可能だ。
(昭和がそろそろ時代劇扱いかもしれない)
今のローは息苦しい。
だからこそ、人は物語をみたい。
その物語を、ローで取り締まらせないようにしよう。
そのためには、アウトローを意識するとよい。
浮気の話が書きたいなら、
現代の良識ある人にせず、
宇宙人やロボットや幽霊や妖怪や、ヤクザやホームレスに、
するといいかもしれない。
行為そのものを描かないなら、
子供にしてしまえばいい。
あるいは、宇宙人との戦争中の話にしてしまえばいい。
最近だと「選挙中」というのは特別な祭感があるね。
祭も非日常だ。
非日常下にこそ、物語の種はある。
ローは厳しい。厳格に適用される。例外はない。
だったらその外を考えるといい。
アウトローは無限の宇宙だ。
2017年10月16日
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