v8では右薬指下段に長音「ー」が移動。
初めて単打キーになった。
これにより、打鍵感が変わってくる。
具体的にいうと、
「言葉の由来によって、使う指の感触が違う」
になる。
まず日本語の中核になる、つなぎの言葉。
です、ます、それ、する、した、それから、あれ、これ、
でも、だから、ところ、さらに、しかも、しかし、ない、
などなどの言葉。
これらは多くアルペジオになる。
だから自然にすっと打って行ける。
とくに和語は、意外と母音系が多いということに気づいた。
なので右手単音の出番が多くなる。
漢語は、二重母音や拗音や撥音
(そしてこれはほとんどアルペジオ)の出番が多く、
和語とは違う右手アルペジオの動きが多くなる。
子音は規則的に出現するから、
そのリズムで、和語と漢語は、
手が違う動きをしていることがわかると思う。
うまく言えないが、子音の流れも違う気がする。
で、今回のv8では、
外来語がまた違う手の使い方になるということに気づいた。
ざっくりいうと、打鍵範囲が広くなり、重心が変わる。
右手は「ー」の為に薬指を使う。
また、pは日本語より外来語に多い。
(日本語でのp出現率0・2%。英語でのpの出現率2%。
どちらも多くはない音だけど、
英語のほうが10倍遭遇率が高いということだ)
pを左薬指で打ってもいいし、
左中指で打ってもどっちでもいい。
そうすると、
右手は右下重心に広くなり、左手は左上重心に広くなる、
というイメージが出来て来る。
英語でのpの前後は、
rやl(ローマ字入力ではどちらもr)やtやsやfの連接が多くなる。
つまり左手の重心はわりと左上に行く。
これはタイプウェルのカタカナをやっているときに気づいた。
結果、
「日本語と外来語で手の守備範囲意識を変えていく」
といいということ。
しかもタイピングゲームではなくふつうの文章を打っているときは、
IMEに変換してもらわずとも、
「カタカナに変換」を使った方が早いときもある。
そういうときは、すかさず「編集+『ー』」
のショートカットを押すといいようにしておいた。
外来語の打鍵感覚に、ショートカット機能を連動させたわけだ。
カタナ式はなるべく使う指を減らしてきたけど、
右薬指は外来音と拗音、
右小指は記号、
とマイナー指にはマイナー役割を与えたほうが、
合理的になることに気づいたかんじだ。
(それでも意固地のように、
左薬指と左小指は不使用!)
和語と漢語と外来語で、手の意識が変わる。
これは、ひらがなと漢字とカタカナで、
日本語が成り立っていることと関係あると考える。
どういう言葉を打ちたいのか、
そもそもどんな文字で書きたいのか、
それによって手のポジショニングや構えを変えるという、
面白い、けれど本質的な配列になったと感じている。
和語と漢語については、
多くがアルペジオでつないで行けるようにしておいた。
その反動で、外来語は簡単でない運指が続く。
しかし小説や脚本には、そもそも外来語は多く出てこないから、
「物語を書く」特化としては、
当然の結果といえそうだ。
(カタカナ語が多い、技術屋には使えないかも。
しかしそういう人はここを読んでないだろうし)
今回のバージョンアップには自信があるので、
もうこれ以上カタナ式は更新しないかもしれない。
それだけ完成度が高いと考えている。
もしまだ手を出していない人がいたら、
ためしてみてください。
まじで指が喋る三か月前。
2017年10月18日
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