タイピングには大きくふたつの流派がある。
手首をつける派と、手首を浮かす派だ。
手首をつける派にはパームレストが、
手首を浮かす派にはリストレストが、
いいのではないかという話。
今回のカタナ式最高記録は、
新しい打鍵システムに変更してみた結果だ。
今のところこういう感じ。
高さ1センチのウレタン板を、
長さ28センチ、奥行き3センチくらいにカット。
2個用意。
1. hhkbの手前にそれを挟み、1センチ手前上げの奥チルト。
2. その手前数センチにウレタンを置き、リストレストにする。
(3. 上から見てキーボードをちょっとだけ時計に回したほうが打ちやすい)
今回のキモは2で、1はそれに合わせただけだ。
高速カタナ式v2マニュアルに載せたやり方より、
遥かにシンプルなセッティングで済む。
ポイントは、パームレストでなくリストレストにしたところ。
手首をつける方法は、
手を固定することになる。
パームレストとしてどっしり据えるやり方だ。
僕は今までずっとこれだったのだが、
それが特定の指を特定の使い方しかさせず、
遊びがないことに気づいた。
つまり、手が窮屈なのだ。
リストレストは、
手のひらと腕の境目より腕側を、つけるイメージ。
自殺するときカミソリを当てる手首部分。
ここをウレタンの上に置き、
机から1センチ浮かす。
こうすると、手に遊びが生まれる。
元々、手の自然な動きはキーを押す幾何学的な動きに合っていない。
指を無理やりキーに合わせているわけだ。
手首関節一個ルーズになることで、
同じ動きでも関節の動かし方にバラエティーが生まれる。
つまり遊びが増える。
これが、手が窮屈じゃないという印象の正体のようだ。
かつてこれをパームレスト板の上で試したことがあったけど、
それは1.5センチ高さでの出来事だった。
それを5ミリ下げたほうが、どうもいい感じのようだ。
たかが5ミリと侮るなかれ。
フルキーボードのキーの横巾は19ミリだから、
約キー1/4個ぶん。
たいしたことない?
あるある。
キー1/4個ぶんずれただけで大問題になるよ。
hhkbJP配列とUS配列は、まだケンカしてるし。
5ミリの差が、今回うまくはまった感じだ。
目標にしているパソ活さんの動画
(1600字/10分くらいのスピード)だと、
手首一回起こす→手首を下ろす→その勢いでひとかたまり打つ
→次の文節で一回手首起こす→…
みたいなループが起きていて、
それを真似してみたら、なんか楽で速かったという次第。
指の力だけで打つ、手首をつける派のやり方だと、
指が疲れてしまうということみたい。
手首を起こしたり下ろしたりする運動を、
指の運動の補助に使うと、
指の負担が減るみたい。
数文字、数十文字ではたいした差がつかないかも知れないが、
1000文字程度の打鍵では、
明らかに手首をルーズにしたほうが楽に打てる。
(これを1万字程度に伸ばしたらどうなるかはまだやってない)
問題は手首を浮かし続けることが出来ないことで、
それをリストレストでカバーする感じ。
文章で説明しにくいので、
そのうちまたイラスト化します。
僕みたいに長文を打つことの労力を減らしていきたいタイパーって、
どれくらいいるんだろう。
そういう人はあんまり動画を上げないので、
参考になるものが少なくてせつない。
以前動画を作ったときより速くなってるので、
ひまなら現在の動画をあげてもいいかなあ。
目標は親指シフトの人の1200字/10分。
不可能じゃなくなってきた。
(10/24追記。
ウレタンは1時間も打つと蒸れる。
なので、板のほうがよいようだ。
手触りも板のほうが気持ちいい。
厚みは1.5センチのものを使っているが、
手首が自由だと5ミリ分は吸収してくれる模様)
2017年10月23日
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