2017年10月26日

隠すと何が大事か分かってくる

あらゆる大事なことの優先順位を決めないと、
とっちらかるよね。

そういうときの方法論。
全カードを伏せるんだ。


まずそのカードがいくつあるのかを、
数え上げること。

実際にそのカードを作ってもいい。
で、全部一回伏せる。

一枚だけめくれるとしたら、
何だけにすればいいかな。

ぱっと分からないなら、
順番にめくっては伏せることを、繰り返すといい。

少なくとも、一番大事なやつをひとつだけ、
は決められるのではないかな。


無人島に持っていくひとつだけのものを決めるときは、
こうして考えるといい。
暗闇の中でひとつだけあるとしたら、
と考えるといい。


あるいはこういうやり方もある。
全カードオープン。
一個だけ捨てるとしたら、何がいらないか。
カードを一個一個順番に伏せたり戻したりして、
要らないものを捨てるといい。

どちらのアプローチからはじめてもいい。
一番大事なものは、そうすると浮上する。

決めるときに複雑なステップが必要なものは、
最後まで正しく決断できないことが多い。
だから後者の方法と、前者の方法では、
後者の方が決断の迷路によく入る。


一番を決めたら、残りのカードから、
同様にその中の一番を決める。

そうすると、自動的に優先順位が出来上がる。

その順にカードを並べよう。
ここで、入れ換えを試すことが出来る。

忘れていた要素により、順位が変わるかも知れない。


人は、単独で見たときと全部並べて見たときに、
認識が変わる生き物である、
と僕は考えている。
(詳しくはフレーム問題で検索)

その枠組み(フレーム)を最も簡単に操作する方法が、
このカードによる方法だ。
デジタルよりアナログがはやいよ。


複雑なものの優先順位を決めることは、
実は「これらの優先順位を決めることに、
どのような基準があるのか」を発見する行為だ。
そこに気づくには、一回そのエリアから外に出て、
抽象的操作をするとよい。
posted by おおおかとしひこ at 15:34| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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