2017年10月31日

【カタナ式】最近脳内発声が止んできた

ローマ字入力は脳内発声あり、
カナ入力は脳内発声なし、
という仮説を以前たててみた。

ところが最近、
ローマ字入力であるカタナ式で、
脳内発声を伴わない言葉が増えてきたことに気づいた。


たとえば、
「かも知れない」「気がする」などの語尾をどうやら僕はよく使うらしく、
これらは一気に手の流れとして記憶している。
「か」「も」「し」「れ」「な」「い」と考えるわけではなく、
「かも」「しれない」と考えるわけでもなく、
「かも知れない」と、
手の流れが一対一対応している感じ。

つまりひとつの概念とひとつのコマンドが対応している感じだ。

たとえば波動拳コマンドに考え方が近いかも知れない。
最初は下から右に回してボタン、みたいな細切れのオペレーションが、
中足キャンセル大波動までワンボタンみたいになる感じ。

よく使う語尾や語頭、
たとえば「ということで」とかは、
もう脳内発声なく、
ワンボタンコマンドみたいに手が動くようになってきている。

これは、恐らく手で文字を書くことと、
同じではないだろうかというのが本題。


先日、手を浮かして打鍵すべきか、
ベタ置きで打つべきかについて、
ひとつの実験をした。
結果として言えたのは、
「打ち慣れた言葉は高速の手首浮かせで打ち、
打ち慣れてない言葉は遅いが確実なベタ置きで打つ」
という、ほとんど直感どおりの答えであった。

この、打ち慣れた言葉について、
脳内発声が起きていないことに、
最近気づいた。

逆に言うと、
打ち慣れてない言葉だけが、脳内発声がある。
指差し確認のように、
ゆっくり確実に打つための無意識なのだと考える。

実はこれは手書きで文字を書くときも同じで、
固有名詞や数字などは、
脳内発声や実際の発声ありで、書くよね。
でも書き慣れた自分の名前や、自分の電話番号や社員番号なんかは、
わざわざ脳内発声しないよね。

固有名詞や数字以外でも、
手書きで書くのは、数十年書いてきた言葉たちが殆どだ。
だから脳内発声なんてほとんどないということではないかなあ。

初めて行く土地、
たとえばダラス経由リオデジャネイロのコパカバーナ海岸、
なんて言葉は、もう脳内発声無しでは文字に書くことは出来ない。
初めて経験する業界の用語は、
難しい言葉でなくても脳内発声なしはしんどいだろう。
たとえばヤオヤとか。
(映像業界で、水平のものを手前に傾けてカメラに見やすくすること。
八百屋の陳列に似てるから)


つまりは、
脳と手が繋がってる言葉ほど脳内発声がなく、
脳と手が繋がっていない言葉ほど脳内発声がある、
という仮説が成り立つわけである。

もうちょっと定式化すると、
「脳内発声は手の習熟度の逆数である」
みたいなことか。


つまり、僕はカタナ式に習熟しはじめている、
ということになる。
半年立たずにそうなってきたということ。


こう考えると、
ローマ字方式だろうがカナ方式だろうが、
それはどうでもよくなる。
習熟しやすいかどうか、
つまり脳内発声がどれだけ止むかということと、
習熟後の運指効率だけで、
評価をすればいいのではないだろうか?

そういう意味では、
僕はカナ入力は良くないと思う。
習熟に時間がかかり、
かつ運指が滑らかとは思えないからだ。
(もっとも僕は習熟まではいかなかったので、
熟練者の感覚がないので客観的な意見ではない。
親指シフトより飛鳥配列のほうが運指効率がいい、
ということは経験的に言える)

勿論QWERTYローマ字はそれを大きく下回る最低クラスだ。
習熟は速いけれど、
熟練後の運指効率は甚だしく悪い。

カタナ式は、
習熟までも速く
(ローマ字、子音母音左右分離、濁音シフトによる濁音子音キー削減)、
熟練後の運指効率についてもかなりいい
(使用キーが少ないことでアルペジオが頻発。
上位300二文字頻度では6割アルペジオ打鍵)
と感じている次第だ。


結果的に、脳内発声がやみ、
脳内が静かになり、
思考に集中できるようになってきた。
手書きと同じ道を、
打鍵でたどり始めたというわけだ。

勿論、右手の人差し指(と残りの指の支え)の僅かな動きだけで書く、
手書きのほうが運指効率がいいのは不動だけど。

で、面白い現象があって、
手書きで書いてるときに、
無意識にカタナ式の運指をやろうとしてしまうんだよね。
バイリンガルにありがちな現象というわけ。
両方に習熟すればいずれこの混乱は止む。
それまでの過渡期現象として、
楽しんでる状態。


ちなみに昨日は16000文字を打った。
腱鞘炎にはなっていない。
肩甲骨の柔軟が効いた模様。
終わったあとの整理運動も重要だね。
posted by おおおかとしひこ at 13:25| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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