アイデアを思いついた、
それは世界を救う福音になるかもしれない。
しかし待て。
そこまですごいことか?
冷静になれるかということ。
相対性理論を思いついたって、
そのアイデアには限界があった。
大きなスケールでの宇宙論には使えるが、
ミクロスケールの力学には量子論が必要だ。
どんなものにも、
そのアイデアの有効範囲がある。
あなたは凄いアイデアを思いついた。
その興奮に酔いしれる間はまあいい。
落ち着いてきたら、
それがどこまで通用するか、その有効範囲を見極めておくべきだ。
ついでに、それの延びしろも見積もることだ。
まだできたばかりだから、
今後リライトを重ねて完成度をあげていくのだが、
恐らくここまでは行けるだろうという、
マックスの到達距離だ。
アイデアの価値は、
その有効範囲内で、マックス遠くまでいけるかどうかで、
恐らく決まるのではないか。
平凡なアイデアというのは、
その有効範囲に限らず、
たいして平凡な日常を浮揚させるものでないことが多い。
その有効範囲内で、とても優れたものであるかどうか。
それはアイデアの鋭さという指標になるのかもしれない。
あるいは有効範囲を多少変えると、
ぐずぐずになるのか、それともなんとか適用できて、
そのアイデアの新鮮さを失わないか。
それはアイデアの強さという指標になるのかもしれない。
貧弱で弱いアイデアは、
両方だめなわけだ。、
どんなに鋭くても、
一部にしか有効でないものはいいアイデアとは言えない。
地方チャンピオンみたいなことだ。
強いアイデアだといい。
応用が効くし、
いろんな人の心に入り込める。
待ちは広く、真芯は鋭く。
これがアイデアの理想だ。
鋭いアイデアだが狭い範囲だとしたら、
その範囲を限定することで、
その地方最強を目指してもいい。
メジャーではない、マイナー王者になるということ。
でもそれはやはり小成功でしかないと思う。
その範囲が狭すぎるのなら、
マイナーの一ジャンルでしかない。
その範囲をどうやったら広げられるかを考えるのも、
悪くないことだ。
で、
理想のストーリーは、
物凄く狭い特殊なジャンルのことなのに、
全員が分かり、納得できるような、
広いアイデアがあることだと思う。
2017年11月05日
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