2017年11月02日

破綻してないストーリーを作ってからキャラクターを膨らませろ

これは大事なことなので何回でも言う。


シンプルに考えるとわかる。

破綻してないストーリーを先につくれば、
膨らましまくったキャラクターでも、
脱線しても元に戻れる。

逆に、
破綻してない魅力的なキャラクターを先につくったら、
キャラクターの都合に合わせることが優先になってしまい、
脱線したストーリーは本線に戻らない。
ご都合主義だ。

殆どの人はキャラクターに魅惑される。
しかし最終的に勝利するのはストーリーだ。
ストーリーが破綻していたら、
これは一体なんやったんや、
となってしまうからだ。
それは期待に応えられなかった致命的なものだ。


逆に、ストーリーがしっかりしていて、
キャラクターが多少破綻していても、
致命的ではない。

人間は時折破綻した発想や行動をすることがあるからだ。
厳密な規律に従いたくないことがあるのも人間だ。
むしろ、常識に反したキャラクターは、
破天荒という魅力をまとうこともある。

これに対して、因果関係や必然性は破綻を許さない。

破綻したストーリーと、破綻したキャラクターでは、
破綻したストーリーのほうがダメージが大きい。


地味だが基礎工事的な、
破綻のないストーリー、
冒頭から落ちまで無駄のなくテーマがはっきりして、
全てのサブプロットがテーマに収束するストーリーを作ってから、
その上にキャラクターを乗せて、
キャラクター色に膨らませるべきだ。

キャラクターの上にストーリーは乗らない。
キャラクターとストーリーをうまく分解出来ないと、
これらを混同しがちで、
結局破綻したものを作ってしまう。

実際これは、何回か失敗しないと学べないことかもしれない。
習作で沢山パターンを知っておこう。
色々な配分を変えて実験してみてもいい。
キャラクターありき、発端ありきのもので最後まで破綻なくいくのと、
ストーリーありきであとあとキャラクターを膨らませるのと、
両方書いて見ればいい。
どちらがちゃんとストーリーになってるか、
実感として理解できると思う。
posted by おおおかとしひこ at 10:45| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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