今YouTubeで昔のヒーローもの(アニメ特撮問わず)
を作業BGMにするのにはまっていて、
作業しながら拳を突き上げながらやっている。
70年代から90年代に移るに連れ、
明らかに「カッコイイ」の定義が変遷しているのが、
ありありと分かる。
70年代のカッコイイは、
ささきいさおのかっこよさだ。
男っぽく骨っぽく大人っぽい。
70年代のヒーローソングは軍歌に近かった。
楽器はラッパとティンパニーだ。
一言で言うと、「責任を負い、遂行するかっこよさ」だ。
その中でロマンや理想の炎を燃やす感じ。
熱い。
三船敏朗みたいなかっこよさ。
泥臭いけれど根性論があった。
80年代のカッコイイは、スペーシーだ。
楽器はシンセ。ロックと組み合わせる。
軽薄短小の時代だから、
「思い悩むのはカッコ悪い。
ネアカにいこうぜ」というかっこよさだった。
実より虚をとっていた。
これが90年代になると、
実なんかどうでもいい、
ポーズだけのかっこよさに変質していく。
たとえばFFがホストみたいになっていった感じ。
ダークなかっこよさも増えていく。
80年代のネアカの反動かもな。
ストイックとかクールとかの、
本音を外に出さないかっこよさがある。
楽器は打ち込み。ユーロビートだね。
一気に30年くらい見ると、地層がある。
今、カッコイイはなんだろう。
カワイイ、美しい男は増えた。
70年代のカッコイイが、僕は足りないと思う。
女がイケメンばかり追いかけているからだ。
本当の男の価値とは何か。
僕は車田イズムを叩き込まれたので、
やはり70年代から引き続く、硬派がカッコイイと感じてしまう。
21世紀のカッコイイはなんだろう。
ガワでないことを希望するけれど。
2017年11月11日
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