2017年11月15日

【風魔】フィルムドラマ

若い人たちはドラマがフィルムで撮られていたことすら、
もう知らないかもしれない。
ドラマ「風魔の小次郎」は、
フィルムドラマ風を目指して作られた。
そう言えばわかる人はわかるだろうね。


大映テレビの一連のやつ。
「スクールウォーズ」「ヤヌスの鏡」「この子誰の子?」などなど。

「スケバン刑事」三部作。
(照明の故井上さんはこのときから現役だったのだ。
同じくフィルムドラマ「あぶない刑事」のメイン照明もやってた)

昔の時代劇はみんなフィルムドラマだった。

そして数々の特撮たち。
「ゴレンジャー」から「マスクマン」まではリアタイで見ていた。
「仮面ライダー」は初代からスカイライダーまでリアタイで見ていた。
「ウルトラマン」は初代から80までリアタイで見ていた。
その他沢山の特撮たちはリアタイで見ていた。
似たような影響下にあったタツノコプロのアニメも好きだった。
「ガッチャマン」「ムテキング」「キャシャーン」「テッカマン」「ゴールドライタン」「ポリマー」
タイムボカンからイタダキマンまでリアタイで見ていた。


これらに共通するのはなんだろう。
荒唐無稽かな。
子供だましなんだけど、
それでもやりきって、
その勢いに巻き込んで、
夢中にさせてくれることかな。

僕はフィルムドラマが大好きだった。
今そんなものは一本もない。
若いやつらは、フィルムドラマを見なさい。
本当にテレビが面白かった時代を見ることが出来る。


原作風魔は、ちょうどその時代の漫画だ。
だから僕は、ビデオ撮影(予算の関係)だとしても、
フィルムルックにこだわった。
同時代の放映に「ネギま!」があるけど、
当時の技術でのビデオルックは、こんなに安っぽい。
(ビデオルックは生っぽいんだよね)

技術的には、24P一段減感現像カラコレに一日、
みたいなことをしている。
普通にビデオで撮って出しすることにたいして、
結構な手間隙をかけている。

目的は、フィルムドラマの荒唐無稽を作り出すこと。

荒唐無稽にはいい荒唐無稽と悪い荒唐無稽がある。
なんだよ安っぽくて冷めるわーが悪い荒唐無稽。
いいぞ魂を感じるぞ、がいい荒唐無稽。
僕は石森章太郎で育った子供だから、
いい荒唐無稽を作ったつもりだ。


ネットのどこかで「風魔っぽい」なんて若い人の言葉を見た。
オイオイ、スケバン刑事みてから言えや。
少女鉄仮面伝説なんて最高だ。
(少女コマンドーいずみとセーラー服反逆同盟もね!)
posted by おおおかとしひこ at 19:58| Comment(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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