若い人たちはドラマがフィルムで撮られていたことすら、
もう知らないかもしれない。
ドラマ「風魔の小次郎」は、
フィルムドラマ風を目指して作られた。
そう言えばわかる人はわかるだろうね。
大映テレビの一連のやつ。
「スクールウォーズ」「ヤヌスの鏡」「この子誰の子?」などなど。
「スケバン刑事」三部作。
(照明の故井上さんはこのときから現役だったのだ。
同じくフィルムドラマ「あぶない刑事」のメイン照明もやってた)
昔の時代劇はみんなフィルムドラマだった。
そして数々の特撮たち。
「ゴレンジャー」から「マスクマン」まではリアタイで見ていた。
「仮面ライダー」は初代からスカイライダーまでリアタイで見ていた。
「ウルトラマン」は初代から80までリアタイで見ていた。
その他沢山の特撮たちはリアタイで見ていた。
似たような影響下にあったタツノコプロのアニメも好きだった。
「ガッチャマン」「ムテキング」「キャシャーン」「テッカマン」「ゴールドライタン」「ポリマー」
タイムボカンからイタダキマンまでリアタイで見ていた。
これらに共通するのはなんだろう。
荒唐無稽かな。
子供だましなんだけど、
それでもやりきって、
その勢いに巻き込んで、
夢中にさせてくれることかな。
僕はフィルムドラマが大好きだった。
今そんなものは一本もない。
若いやつらは、フィルムドラマを見なさい。
本当にテレビが面白かった時代を見ることが出来る。
原作風魔は、ちょうどその時代の漫画だ。
だから僕は、ビデオ撮影(予算の関係)だとしても、
フィルムルックにこだわった。
同時代の放映に「ネギま!」があるけど、
当時の技術でのビデオルックは、こんなに安っぽい。
(ビデオルックは生っぽいんだよね)
技術的には、24P一段減感現像カラコレに一日、
みたいなことをしている。
普通にビデオで撮って出しすることにたいして、
結構な手間隙をかけている。
目的は、フィルムドラマの荒唐無稽を作り出すこと。
荒唐無稽にはいい荒唐無稽と悪い荒唐無稽がある。
なんだよ安っぽくて冷めるわーが悪い荒唐無稽。
いいぞ魂を感じるぞ、がいい荒唐無稽。
僕は石森章太郎で育った子供だから、
いい荒唐無稽を作ったつもりだ。
ネットのどこかで「風魔っぽい」なんて若い人の言葉を見た。
オイオイ、スケバン刑事みてから言えや。
少女鉄仮面伝説なんて最高だ。
(少女コマンドーいずみとセーラー服反逆同盟もね!)
2017年11月15日
この記事へのコメント
コメントを書く