メカニカルキーボードというジャンルらしい。
その機構はまあどうでもよくて、
青軸、茶軸、黒軸、赤軸を決めなきゃいけない。
何がどう違うのか。
僕がさんざん試した4軸の違いを書いていく。
僕の用途は、テキストの大量入力だ。
そもそもそれには、ハッピーハッキングキーボード(hhkb)の、
静電容量無接点方式がよい。
(リアルフォース、リアフォも同じ方式)
しかしモバイルにはしんどい。価格も3万。
僕の書く場所のメインは、家とスタバだ。
本気でやるときはhhkbBTを持ち込んでやるときもある。
キーボード本体は重い。サーフェスと合わせて2キロ近い。
もうちょっと軽いやつが欲しかった、
で、vortex coreにたどり着いた。
静電容量無接点方式は、
その機構上高さがある程度必要。
メカニカル式は、打鍵感はそれには劣るが、
コンパクトに出来る利点はある。
(最もコンパクトなのはノーパソなどのパンタグラフ式。
しかしこれで大量入力は結構辛い。
そもそもメカニカルや静電容量無接点は、
キーがめちゃくちゃ軽いのだ)
で、本題。
青軸、茶軸、黒軸、赤軸の違いって?
まず二つのグループに別れる。
「底打ち感があるかないか」。
ある…青軸、茶軸
ない…黒軸、赤軸
高級キーボード(静電容量無接点、メカニカル)のいいところは、
キーが軽いということ(押下圧が低い)と、
「底打ちしなくてよい」ということ。
たとえばパンタグラフ式は、底まで打って初めて打鍵判定だ。
0と1の世界だからキーを押した1が入力。
それが高級キーボードでは違う。
0.5くらいを1に判定してくれるのである。
キーを打つときに指や腱鞘にダメージを与えるのは、
底打ちの反力だ。
高級キーボードはその必要がなく、
泥の中にすっと足を踏み入れるとOK、のように判定してくれる。
黒軸、赤軸は、底まで打つ必要がない。
黒軸、赤軸を底までスコンと打つのは、
このキーのことを分かってない素人である。
最後まで押し込まずに、
スルスルと途中まで入指し、戻ってくるのが、
この軸の正しい打ち方である。
勿論、マスターするのは難しいから、
こちらの軸は上級者向けである。
しかしメカニカルの良さを知るには、
結局こっちのほうがいいと思う。
青軸、茶軸は、底打ちにクリック感がある。
パンタグラフ式やメンブレン式(普通のキーボード)
を使ってきた人が乗り換えやすい。
実際には0.5でキーオンだけど、
底まで行ってカチッといった方が、入力してる感が分かりやすい。
青軸はそれが最も分かりやすいので、
ゲーム用途などに人気だ。
しかしテキストの大量入力には向かないね。
カチカチカチカチと永遠にうるさい。
カフェで隣でやられたら殴るレベルだ。
茶軸はそのクリック感を弱めたものと考えるとよい。
しかしスイッチのカチッはない代わりに、
底打ちするキーの音が気になり始めるようになる。
じゃ底打ちしなきゃいいじゃん、
というメカニカル式特有の打ち方をマスターしようとすると、
結局黒軸、赤軸に移行せざるを得ない。
つまり茶軸は、僕はなくてもいいと考える。
黒軸と赤軸の特徴は、
0.5くらいまで指を沈めると、
途端にキーからの反発力が強くなることだ。
実はメカニカル式は中に一つ一つ物理バネが入っていて、
そのバネの反発係数の違いが軸の違いでもあるのだ。
従って、黒軸赤軸使いは、
0.6まで指を沈め、帰ってきた反発力を使って次のキーへ指を飛ばせる、
という低空ホッピングのような意識で文章を打つ。
その微妙な打ち味は、
キーボードのみの展示では分からない。
ディスプレイを繋がないと、底打ちしない感じが掴めないからだ。
たとえば有楽町ビックカメラでは、
全軸の展示があるが、
黒軸だけは「重くて使いにくい」という印象しかなかった。
しかし先日ネカフェで繋がれているやつに出会い、
フカフカのカーペットに足を沈みきらさずに次へバネで飛ぶ、
という感じを堪能し、
黒軸の良さがやっと分かった次第。
で、黒軸と赤軸の違いは、
最初の重さの違い。
黒軸が60gで、赤軸が45g。
僕は軽さがhhkbと同じ、45gの赤軸を愛用している。
指の力が強い人は黒軸のほうが好みかも知れない。
僕は結局軽い方がいい。
大量入力だからだ。
しかし軽いタッチでしかも0.5を続けるには、
結構神経を使う。
語頭なんかは割りと強い打鍵から入る。
そういうときカターンと底打ちの音がして、
赤軸使いとしては僕はまだまだ新米である。
ちなみに4軸以外にも色々あって、
クリア軸(黒軸に底打ちクリック感をつけたもの)、
ピンク軸(赤軸の静音モデル)
などがある。有楽町ビックカメラでは全軸ためし打ち可能。
秋葉原のツクモあたりがキーボード揃ってたなあ。
高級キーボードは一枚1万以上する。
高い買い物だ。
必ず試乗を。
僕はフィルコミニラの軸比べをさんざんして、
(ひとつ30分以上は触った)
結局通販でvortex core赤軸を買った。
100円で買えるペンのようになればいいのになあ。
2017年11月19日
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