2017年11月20日

それを絵で示せ

台詞の中だけで言ってることを禁止しよう。

絵で示す。それが映画だ。


「愛してる」と言うならば、
抱き締めてから言ったり、
プレゼントをあげながら言おう。

「ひどい目にあった」と言うならば、
その証拠(たとえば背中の傷とかぐちゃぐちゃになったバイクとか)を見せたり、
回想シーンを作ろう。

「記憶ではこうだった」と言うならば、
口で言うだけでなく、
立って再現する振りをさせよう。


ただ棒立ちで台詞を言うのは、最低だ。
棒立ち芝居は最低だ。

映画は絵で示す。

多分小説でも同じで、絵が頭の中に浮かぶ方が正解だと思う。
抽象ではなく具体的な絵を用意するだけで、
格段に言っている意味が伝わる。

「寒い」と震えるよりも、
静かに雪が降ってくる方が、何倍も伝わる。


逆に言うと、
絵で伝えるか、台詞で伝えるか、
あなたは常に二択を毎回選ばなければならない。
何もかも台詞で言うのは、映画を分かってない初心者だ。
(極論すれば、台詞なしで全て絵で伝えることも、
出来ない訳ではない。
逆に、全てを絵だけで伝えて、
どうしても言葉が必要なときだけ、
言葉を使うとよいだろう)
posted by おおおかとしひこ at 01:01| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。