2017年11月29日

カタパルト

話を加速させる装置。


締め切りの設定。
締め切りが予定より早まった。
強大な何者か(一人でも集団でも)による強制。
水を向けられ、答えなければならない状況。
秘密がばれ、言い訳をしなければいけない状況。
誰かが急に○○をしなければならなくなり、
連鎖的に早くしなければならなくなる。
大自然の予定変更(大抵は悪い方向に)。

思いつくまま列挙してみた。


思うより早く行動しなければいけなくなるもの、
主人公を強制的に行動に駆り立てるもの、
話のペースをアップさせるものを、
カタパルトということにする。

それは任意ではなく強制だ。
だから強制加速装置であるカタパルトのイメージが近いかな。


タラタラやっていては、
飽きてしまうペースのとき、
中弛みしているときは、
強制的なカタパルトを作ってみてはどうだろう。

締め切りの設定は最もポピュラーなものだ。
○○までに○○しないと殺す、やばいことになる、
なんてのは典型だ。
その脅しが実現しないように何とかする、
ということで話は加速する。
12時までに家に帰らなければいけないシンデレラは、
それによってガラスの靴を落とすアクシデントを起こした。
このように、カタパルトがあることで、
当初の予定から綻びが出て、
それが次に繋がるストーリーの種になることが多い。

勿論カタパルトでペースアップしたら、
今度はスローダウンするところもあるといい。
でも大抵は「次の日」ってやってしまうと、
スピードアップしたペースは通常運転にもどっていたりする。
人間、寝て起きたらリセットされてるもんだよね。
まあその直後に「寝ぼけたこといってんじゃねえよ」と、
別のカタパルトに乗せられたりするんだけれど。

とにかく急がせろ。
走るだけで絵になる。
焦点がはっきりする。

古い話だが、宇宙戦艦ヤマトのテレビ版は、
「地球滅亡まであと○日」と、
カウントダウンで必ず終わり、
締め切りの設定を常にしてカタパルトに乗せていた。

手前味噌だけどドラマ風魔でも「あと○忍」と、
常に最後に煽っていた。
陽炎が次回それを利用するんだけど。



どうすれば主人公は急ぐ?
外的要因、内的要因、複合的な要因を考えよう。
比喩的な意味で、爆弾を抱えさせればいいのだよ。
posted by おおおかとしひこ at 00:18| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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