2017年12月02日

基本が消えるまでやれ

基本を身につけたらそれで終わりではない。
次にやることは、その基本が消えることだ。


なぜなら、基本通りのものは詰まらないからだ。
そして、あなたの個性や独自性がないからだ。

創作とは新しいものをつくることで、
教科書にあることと同じことをすることではない。
誰かのものを真似したら、
それは創作ではない。

勿論、基本すら出来ない人はまず基本だ。
正拳付きが出来てないやつがケンカが出来るわけがない。
で、
基本が出来たら、
自分なりの個性を加えていく。

それはいずれ、基本なんか跡形もないくせに、
基本の原則を守ったものに収斂していく。

逆にいえば、
そこまでしないと、
あなたの表現というレベルにならないよ。


基本は出来てる。
そんなの当たり前だ。

創作は、その上に何を積むかだ。


で。
ほんとうにオリジナリティを極めたら、
シンプルな基本に戻ってくる。

誰にも真似できない、ほんとうの基本になってくる。



空手の神様大山倍達は、
結局回し受けと正拳付きに収斂した。
それだけで相手は倒れる。
そういう感じ。

そこまでに行く前には、
基本を離れて、
自分なりの味を見つけていく長い旅が必要だ。

教科書通りにやれて当たり前。
次はその基本を消すこと。
posted by おおおかとしひこ at 13:21| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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