1日で書き終えるような短編はいいとしても、
数ヶ月、数年かけて書く話は、
設定が混在し、
矛盾したりすることがある。
どうやって管理するのがベストか?
結局僕は、「紙一枚にまとめる」を推奨する。
設定が次々に明らかになって行き、
現在の設定が更新されていくタイプと、
設定が一回されたら基本変わらないタイプの、
二種類があると思う。
あと、一回だけ大きく設定がひっくり返り、
このような設定だと思っていたが、
実はこうだったのだ…!というやつもある
(どんでん返し)。
これは設定が更新されていくタイプに分類しようか。
設定が更新されていくタイプは、
つまり、小さなどんでん返しを続けていくんだな。
いずれも、原則は同じだ。
全設定を、一枚の紙に箇条書きに書くこと。
ウィキペディアみたいに詳細に書いてはいけない。
ごく単純な言葉で書くこと。
たとえばガンダムなら、
・宇宙に住む時代。コロニーがある。
・敵が仕掛けてきた独立戦争中。
・地球連邦対一コロニー(ジオン)。
・有視界戦闘がメインで、ロボット(MS)で戦う。
・宇宙に出たせいで、感応能力が人一倍になった、
新しい人類(ニュータイプ)が誕生し始めている。
おそらくこれで尽きるだろう。
あとはアムロ個人の設定やら、
シャアの過去設定やら、
ザビ家の設定やらがあるだろうけど、
それは全部人物設定とすることにしよう。
ガンダムの設定をこれだけに凝縮したのと同様、
あなたの物語も凝縮して箇条書きにしよう。
全部できた?
設定が変わらないタイプはこれでおしまい。
(そもそも整理するほどでもなかったかもだが)
設定が時に変わっていくタイプは、
全設定を、何枚かの紙に分けて書く。
その紙にあることは、
ストーリーのある時点で判明している全部、
のようなフォーマットにしてみよう。
ガンダムならば、ニュータイプの設定は、
後半から出てきたものだ。
だから二枚に分かれる。
計3枚というわけだね。
これくらい単純にしないと、
設定の俯瞰は到底出来ない。
細かいことを考えるとそれに囚われ、
全体を見渡すことができない。
たとえばザクとグフは違うとか、
そういう設定は書かなくてもいい。
今は全体を見渡すときだ。
で、
それで、矛盾してないかどうか、
頭の中で色々考えを巡らせるといい。
次のどんでん返しを効かせたいなら、
その逆の設定を前に盛り込んだっていい。
「一見こうだと思わせておいて」
を仕込むのである。
それは場面でもいいし、設定だっていいはずだ。
新しい設定が2枚目以降に出たら、
その時に分かっている全設定を、
一枚の紙に箇条書きに書こう。
で、そこで矛盾してないか、
一回一回チェックするとよい。
たったそれだけだ。
それをサボると、
細かい設定が増えすぎて、
一体どういうことなのか、
見失いがちである。
設定のお化けになったってしょうがない。
あなたは面白いターニングポイントや、
興味深く夢中になる焦点や、
感情移入に引き込めるエピソードを、
考えることの方が大事だ。
しかしそれらは、
矛盾した設定の上では成立しない。
あれをこうするならこれはこうなるやんけ!
と突っ込まれまくることになる。
突っ込まれなかったとしても、
そもそも矛盾したおかしな話を楽しめる人はいない。
細かく考えるとドツボにはまる。
大掴みで考えること。
大きな矛盾をまず取っ払うのだ。
2017年12月07日
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