何故ブラインドタッチが出来ないのか?
僕は標準運指の前提、「8本の指がちゃんと動く」
が誤りだと思う。
だって、Qwertyローマ字でsとdを、
俺間違うもん。
勿論、ゆっくりやれば出来る。
でも高速で打とうとすると間違う。
意志は中指なのに動くのは薬指だったりする。
逆もしかり。
そもそも、僕は左手に関しては、
中指と薬指が神経的に分化していないのだと観察する。
自分の体が自分の思い通りに動かない悔しさとみじめさ。
こういう人は沢山いると僕は見積もっている。
だから世の中の人は標準運指をマスター出来ない。
自分なりに運指を変えないと、
思うスピードでは打てない。
で、それじゃ標準運指の理想スピードより遅いから、
結局ブラインドタッチでスラスラ打つことは、
諦めなければならない。
それが、ブラインドタッチの出来ない、残り6割の人だと想像する。
(ちなみに僕は標準運指をやろうと思う前は、
二十年左人差し指でsdを打ってきた)
8本の指が、そもそも十分なスピードで操れる人って、
どれくらいいるのかな。
それが日本人の4割なんじゃないか。
残り6割はどうすればいいんだ。
指のスペックが足りてないんだよ。
多くの人が優しく使えるのが機械の理想で、
私たちは母国語を打つという基本すら、
疎外されているのである。
こりゃ大問題だ。
大問題だと認識してないのも大問題だ。
みんな勝手に覚える、という前提にいやしないか。
僕一人が左中指薬指分解してないだけなら、
この前提は全部崩れるけど。
カタナ式は、だから左薬指を不使用とした。
左手は、分解できる中指人差し指しか使わない。
そういう指というハードに配慮した配列があってもいいではないか。
で、そもそもこれに気づいたのは、
下駄配列で、
いまだに「か」と「し」(中段左手薬指中指)を間違うんだよね。
静音でも間違うし、濁音でも間違う。
ホーム段なのに。
左手上段では「け」「こ」「て」の、
薬指中指人差し指の混同をする。
今俺がどの指を動かそうとしているのか、
時々分からなくなる。
拗音シフト(中指)と、拗音濁音シフト(薬指)も、
時々間違う。左手にその傾向が強い。
左手下段では、
「な」「に」の、人差し指中指の混同すらする。
自分で信じられない。
そして激しく落ち込み、拒否されている気持ちになる。
それを克服するには、
つまりはリハビリなみの神経療法が必要なわけで、
発達段階を終えたおっさんにそれは酷だ。
やっぱ俺、タイピングそのものがハード的に向いてないのかもだ。
指が動かない人に向かって、
指を動かせというのは、
僕は差別だと考える。
足のない人に走ろうよ!ということに等しい。
気持ちだけでどうにかなるレベルを越えている。
僕は昔から足が遅くて、
いつもビリだったことにトラウマがある。
ブラインドタッチをマスターしようとして挫折する人は、
あの、皆の冷たい視線を味わうのだ。
なにやってんだよ。はやくしろよ。
おまえが走ろうとすることがまちがいだ。
おまえが走ることに意味なんてねえ。
待たせんじゃねえよ。
運動会が一番嫌いなイベントだったなあ。
嘲笑されて、迷惑がられて、無視されるために行かなきゃいけない。
それから40年?たって、僕は、知恵と工夫で克服する、
という所に来たわけだ。
よわものたちの砦、カタナ式へいらっしゃい。
これですげえ速くなるぞ。速いと人がいうレベルになれる。
動画でそれを証明した。
嘘だと思うなら見て見なはれ。
2017年12月09日
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