2017年12月19日

【カタナ式】小指の使用率に悩む。

カタナ式の打鍵感覚を持ったカナ配列、
姉妹品かつ射程が広い(より長文対応)ということで、
「薙刀式」と仮称をつけた。
短文(1万字)の刀、長文(2万字くらいか)の薙刀、
とイメージも伝わるかと。

で、困っている。小指の使用率はどれくらいが妥当?


現在のバージョンでは、
左小指2.1%、右小指3.7%。
Pを薬指で打てば右は0.9程度下がる。
これでも僕は小指が痛い。

で、
他のが気になって調べ始める。
kouyさんの1万字のカナ打鍵データから、
小指打数を総打数で割って有効数字2桁とすると、

qwertyローマ字 13 1.0
けいならべ 6.6 4.6
JISカナ 7.6 17
新JIS 5.4 8.0
月2-263式 4.5 5.4
親指シフト(NICOLA) 8.4 9.9
小梅 5.6 8.9
下駄 4.5 3.3

が得られる。
ついでに141Fさんの調査からすると、
小梅、飛鳥、かえであすか、蜂鳥、さら、翡翠などの各配列で、
小指は5から10の範囲に収まっている。

で、我らがカタナ式は、
カタナ式 0 0
だ。

みんな小指強いんだね。
僕が下駄をいいと思ったのは、
実は小指の使用率が最低だからかもしれない。

新JIS、月、下駄はファミリーみたいなものだから、
僕が新JIS系列が気になったのも、
指のプロフィール(小指が少ないということは、
相対的に人差し指中指の負担がデカイということ)
が合ってたのかもしれない。
飛鳥を挫折した理由のひとつも、
右小指使用率の多さだった。
外一列も使うし。

みんな小指強いんだね…


現在薙刀式では、
Qを不使用とし、
左小指はシフト含め3カナ、
右小指はシフト含め4カナしか割り振っていない。
だから、今までのカナ配列の常識的数字より、
一回りは使用率が小さくなってはいる。
ほとんどの配列設計者は驚く数字かもだ。
それでも僕は問題を感じている。

出来れば不使用か、精々2カナまで削れねえかな。
使用率の低い文字を置くんじゃなくて、
2%頻度を一つだけごんと置いて特化させる、
みたいなほうが心的負担はましかなあ。
正解が見えてこない。

カナ並べ、
初めてやってみたが、
恐ろしく解の振動、つまりループに遭遇する。
「これ前にやった並びにもどったぞ」がまれによくある。
自分の指の感覚を頼りにやってると、
手癖に収束しやすいんだろう。
新しい手癖をつくるという発想に、
人はなかなかならないものだと観察する。

「行けそう」と以前予告した状態から、
シフト方式を二つ(拗音シフト、外来音シフト)足したので、
その混乱が開発を大きく遅らせた。
で、小指に悩み始めた。
シフトが複雑でない時は気にならなかったので、
何かしらの記憶負担がシフト方式自体にあるんだろう。


配列を考えることは、
「日本語とはどういうものか」
「言葉とはどういうものか」
を考えることに肉迫し、
「俺はこうだと考える」と一つの局所解を出すことかも知れない。
全員に好かれるものはないから、
自分と似たように言葉を捉えている人が、
まさにこれだと思えるようなものにしたい。

その為には小指はなあ…。
小指で意思を示すのは、隠語だけだよな。
posted by おおおかとしひこ at 09:35| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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