2018年01月03日

【カタナ式】初手の複雑さ

カナ配列でタイプウェルをやると、必ず思うこと。
初手が多すぎて、うーんと考えて、
手が動き始めるのがすごく遅いこと。


ローマ字だと、
aiueo、kgsztdnhbpmyrw、fv
の、22文字の中のどれかからはじまる。

一方カナ入力では、
清音45(んからは始まらない)、濁音20、半濁音5の計70、
もしくはさらに拗音21、濁拗音9、半濁拗音3の33を加えて、
103文字のどれかからはじまる。

現在絶賛開発中の薙刀式は拗音同時押しを積んだので、
初手103手の場合分けがある。

これがローマ字の初手22手に比べて、
初動がとても遅いのだ。

慣れたらいける、という楽観視は可能だ。
実際出来てる人もいる。

しかしこの初手の複雑さこそが、
多くの人が、ローマ字からカナに移行しない、
心理的障壁なんだなあと、
改めて自覚する。

1/22と1/103じゃ、
初手でうーんと手が動かないプレッシャーが段違いだ。

特に僕はタイプウェルの初動が遅いタイプで、
一文字目を打つのに2秒くらいかかるのはザラだ。
こういうのは反射神経も関係するんだろうか。

そもそもタイピングなんて条件反射だ。
無意識に指を動かせるまで訓練するわけだから。
その条件反射を、22通り鍛えるのか103通り鍛えるのか、
考えなくてもどちらが初動が速くなるかは明らかだ。

もっとも、一旦動き出せば運指効率は1:1.7だから、
カナのほうが素早いもしくは楽な運指で行けるのは論を待たない。

しかしタイプウェルは、
文脈無視のランダムワードを出してくるから、
50回(ざっくり50ワードとして)くらい、
「初動の反射神経」を試されることになる。

今現在、僕がタイプウェルで苦しんでいる理由がここだ。
単語の一文字目が出てこない、
という現象に物凄く悩まされている。


普通の文章を書くときは、
文頭に出てくる言葉はなんとなく決まっているか、
その話題の中の名詞だろう。
名詞の初出は初動現象があるだろうが、
一回打てばあとはわりと繰り返して打つのは無意識化する。

おそらく人間が物事を認識したり話をしたりするときも、
頭の中の一時置き場にこういうのを置いて、
思考をしているはずだ。
話、文章とは、まさにこれらの概念を一時置き場にチョイスして、
並べてこねることを言うと思う。

だから初出時以外は、
話し上手であればあるほど、
スムーズに流れる。
(特に僕はなるべく平易な言葉を使おうと努めているから、
こねる側のワード種は限られた空間内だと考える)


ところがタイプウェル。
文脈なしの初出が(ざっくり)50回ある。
ここが僕を苦しめている。

1/22を50回正確にすることと、
1/103を50回正確にすることは、
やはり相当違うと思う。
(単純に22^50と103^50を比べたら、
天文学的開きになってしまう)

もっともタイプウェルには「ワード慣れ」
という現象があって、
これ進研ゼミでやったやつだ!
なら一気に打てる、ということがある。
タイプウェルが速くなることとは、
タイピングが速くなること+ワード慣れが、
あるように思う。
(気のせいかも知れないが、
前回プレイのダメだったワードが冒頭に出ること多くない?)


カタナ式では出現率の低いey(右薬指、計約10%)
を除けば、
初手は人差し指中指の4本からはじまる、
ということが言えた。

しかしカナ配列薙刀式では、8本のどこからもありえる。
(勿論薬指小指は出現率低いものにしてあるが)
その意識の混乱が、
拍車をかけているのかも。

逆に、反射神経が鈍くピアニストでもない僕が、
いっぱしのタイピスト並みのスピードを獲得できたのも、
カタナ式の「使う指を限定する」効能かも知れない。

ここに至ってまた、薬指小指キツイ、
と同じ話を繰り返すのか…。


初手が決まってるほうが、
人の体はスムーズに動く。
格闘技がジャブやローから入るのは、探りもあるけど、
それを出すとそのあとの体がスムーズに動くからだ。
一流スポーツ選手の取り入れているルーチンも、
そのひとつだろう。

1/22の世界から1/103の世界に移行するにあたって、
ジャブやローみたいなルーチンを作れるといいのかも知れない。
そういえばカタナ式はいくつかのセルフチェック呪文を作ったなあ。
posted by おおおかとしひこ at 11:14| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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