どうもなんか変だと思っていた違和感が、
どうやら言葉になった。
あの世界、大人たちが賢すぎる。
僕が京大という象牙の塔を出て、
東京で働き始めて知ったことは、
「バカが多すぎる」ということだ。
僕のIQはネットで30分くらいかかるテストをやってみて、
135と出た。
(ちなみに受験時代は理系偏差値で65から69)
IQ20違うと話が通じないというが、
僕は115以下とは話が通じないわけだ。
そういうときは向こうが登ってこれないから、
僕が降りていかないといけない。
面倒だが、ノーブレスオブリージュ、
と心の中で呪文を唱えることにしている。
あの元教授現ボート修理屋は、
バカをうまくいなす方法は教えてくれたかも知れないが、
まるで世捨て人のように、
バカのいる有象無象と関わり合いを避けていた。
ギフテッドの子供は、
バカと関わりあうチャンスを得た。
動物園事件でである。
しかしその一件は、拍手で昇華してしまったのが、
物語的に勿体ない。
バカの復讐が続けば良かったのに。
そうして本音で語り合うまで、
もめさせれば良かったのに。
そうやって象牙の塔ではなく、
泥沼での生き方を、学んでいけばよかったのに。
黒人の隣人も、黒人の弁護士も、
賢すぎた。
世の中はもっとバカに満ちている。
ギフテッドはだから孤独だと言うのに。
恋は、はじめて象牙の塔から出て、
泥沼の現実と出会う機会である。
出来るなら、死んだ母が、
その泥沼の対処法を伝えられれば良かったのかも知れない。
つまりは、あの鼻っ柱を折られたいじめっ子と仲良くなり、
恋の一つでもすれば面白かったのに。
ダメ男を選ぶ遺伝子との闘いをすれば良かったのに。
簡単に法廷劇に行ってしまった中盤が悔やまれる。
泥沼に飛び込まないで、
デウスエクスマキナで、
スマートに解決したとでも思っているのだろうか?
「世間は私立ではない」は、
サイバラの名言である(「毎日かあさん」)。
あの世界は、
全体的に私立の感じだったね。
そこが、小さくまとまってると感じた原因かも知れない。
2018年01月15日
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