女を取るのか、みんなを取るのか。
メンツが大事なのか、効率が大事なのか。
カレー味のうんこか、うんこ味のカレーか。
究極の二択をつくり、
それを主人公(や他の登場人物)に突きつけてみよう。
迷った末、どちらかを選ぶ。
その時に、その人の人間が透けて見える。
カレー味のうんこではあまり人間が透けてこないので、
「前言を撤回してでも、新しい効率の良い方法に切り替えるか、
それとも何だかんだ言い訳や言いがかりで、
自分の前言を守るのか」
という場面は、
現実でもよく出てくる。
「俺が間違っていた、こっちの方がいい」
と素直に謝れる人か、
「俺のいうことは正しい」
と言う人かは、
そういう場面を突きつければ反応で分かるものだ。
そのことによって、
この人は予想通りいい人だったとか、
意外といい人だったとか、
やっぱりメンツしか気にしてないのかとか、
意外と小者だなとか、
今までの予想や期待から、
評価が変わるわけである。
これも展開のひとつだと思う。
上手いこと、究極の二択を用意しよう。
どっちに転んでも正当化できるような、
それでいて人間性があらわになるような。
ベタな例だと、
「女連れの時に不良に絡まれる」
というやつもある。
女を守って、ボコボコにされるのか、
女を守って、スマートに金だけ払うのか、
女を守って、拳法を披露するのか、
女を捨てて逃げるのか、
女を捨てた振りをして誰かを呼びに行くのか、
男の選択で、
その男の器や考え方が分かるものだ。
たとえばこういう二択を、
初登場時にしておくと、
その人物の第一印象を作りやすい。
そういう人はこういう時にこっちを選ぶ人物なんだなあ、
と印象付けることができる。
あるいは、
最初にそうだと思わせておいて、
更なる二択に晒された時に、
本性を現すように展開させることも可能だろう。
その二択は、
不良に絡まれた時のように、
そこにある危機でもよいし、
長期的なスパンの選択でもよい。
長期的なやつのほうが、
人間性がズシリとくるし、
短期的決着は、メッキが剥がれやすい時だろうね。
その人の性格設定を、
設定表に書いただけでドラマが生まれるわけはない。
このような二択を思いつき、
かつどちらかを選ばせ、
その後の展開をつくることが、
ドラマを生むということである。
2018年01月21日
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