「そのストーリーがもたらした意味」を、
振り返って考え、整理する時間のことだと思う。
後日談を描きすぎず、
ワンシーンで終わらせるコツは、
これのためかも知れない。
結論はこれです、
と明示するのは野暮だから、
ふっと終わって、
残りを想像する余地を与えておくとよい。
あれはどうなったんだ?
回収されてないやんけ、
と、モヤモヤが残るのは余韻とは言わない。
それは出来ていない物語だ。
きちんと完結して、
テーマも確定したのに、
そのことが主人公にもたらした意味を、
その後の姿をちらりと描くことで、
確認して、多くを想像することができるのが、
いい余韻だと思う。
僕がそれをはじめて知ったのは、
「銀河鉄道999」の劇場版かな。
旅の回想が重なり、
限りある命のほうが価値があるんだ、
というテーマのことを、
ずっと考えていた。小学生ながらにね。
で、多分このことは今でも考えることがあって、
そういう意味で999は、まだ余韻が残っている。
おそらくそれが、一生に影響を与える、
物語の本質ではないかと思う。
本当に価値のある冒険ならば、
それが一生余韻を与える。
ラストシーンは、
そのようにスパッと終わるとよい。
暗転して、その意味を考える、
テーマ曲が流れる前の数秒間が、
僕は大好きだ。
2018年01月28日
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