キーボードの打ちすぎによる腱鞘炎。
症状は指、前腕部の痛みや違和感、倦怠感、
そしてスピードや柔軟性の低下。
これらは、
その部位そのものをほぐすことで軽減、治療可能だが、
肩甲骨、肩、首が凝っていることを、
大抵は併発していて、
それが治らないと治らない。
で、ちょっとヨガみたいな柔軟のこと。
そもそも、
僕らは肩甲骨や肩や首に、
どういう筋肉や筋が通っているか知らない。
解剖図を見ても複雑すぎてちんぷんかんぷんだろう。
で、自覚がない筋が凝っていることを、
我々は自覚できない。
(肩こりという言葉のない外人は、
これが肩こりだと自覚させると、
肩こりを自覚できるようになるらしい。
肩こりは自覚によって「生まれる」)
たとえば、腱鞘炎がひどい時に、
首を回すと大抵どこかの筋が引きつって痛い。
それがどことどこをどうやって繋いでいる筋かは、
僕らは把握せずに生きている。
だから、せっかく痛い筋があるならば、
その筋が、どことどこを繋いでいるやつか、
自覚していこうぜ、という治し方。
まずは首が自覚しやすい。
ゆっくり大きく回してひきつる筋を自覚したら、
その筋を随意筋にしよう。
不随意だから無意識に辛い。
随意筋にしてしまえ。
痛いんだから存在はわかるはずだ。
そこにゆっくり力を入れよう。
意図的に、縮ませたり伸ばしたりしてみよう。
捻ったり波打たせたりしてみよう。
それはすごく細い、鉄線のような随意筋かも知れない。
それでも、今まで存在さえ気づかなかった、
体の部分なのだ。
手足を自由に動かせるように、
その首の一本の筋を動かしてみる。
うまくいくと、血が通る。
筋肉の収縮が起こるからね。
首が凝っているときは、
一本の筋じゃすまなくて、
何本も凝ってて痛む、複雑な状況になっていることが多い。
首をぐるぐる回したり、
ゆらゆらと波打たせたり、
前後左右に傾けたり、
捻りを加えたりしていくと、
痛む筋の存在を確かめることができる。
そうそう、頭は重いので、
頭の重さを支えなくてよい、
寝っ転がって枕の上でやるとよい。
(気持ちよくなると寝てしまうので、布団の中が良い)
とりあえず首のものをワンセットやると楽になるが、
一時間もすれば元に戻ってくる。
一日に3回位出来るようにしたいものだ。
勿論、風呂上がりが効果が一番ある。
最近寒いから、血管が収縮気味だろう。
温泉または銭湯は血管を開いてくれる。
つまりは酸素や栄養分を、凝ったところに運んでくれて、
血液の渋滞を緩和してくれるわけだ。
これは肩甲骨の裏の筋も同様で、
なかなか随意筋ではない部分が凝っている。
以前紹介した肩甲骨はがしは、
自分が存在さえ認識していない筋をほぐせる。
不随意筋かどうかは知らないが、
それを随意筋にしようとするだけで、
肩こりや首のこりは、楽になってゆく。
で、
首、肩、肩甲骨あたりの血が多少なりとも巡ると、
手や指や前腕部の腱鞘炎が、
楽になってゆく。
一秒で治るわけではない。
かさぶたが治るくらいのスピードでしか、
体は回復しない。
時々不随意筋を随意筋にして、
縮めたり伸ばしたり捻ったり波打たせたりして、
血を巡らせて回復させよう。
全身の柔軟も意外と大事で、
足や股関節を伸ばすだけで腱鞘炎が楽になることがある。
人体の不思議さに感心したりする。
ここ最近タイプウェルのタイムアタックで、
腱鞘炎に黄信号で、首のこりが増えてきたので、
自戒をこめて書いてみた。
不随意筋を随意筋に。
正確にいうと、無自覚な随意筋を、自覚的随意筋に。
布団の中で首のこりをほぐして、
そのまま寝るのは気持ちいい。
2018年01月28日
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