2018年01月28日

【薙刀式】腱鞘炎と、首、肩、肩甲骨

キーボードの打ちすぎによる腱鞘炎。
症状は指、前腕部の痛みや違和感、倦怠感、
そしてスピードや柔軟性の低下。
これらは、
その部位そのものをほぐすことで軽減、治療可能だが、
肩甲骨、肩、首が凝っていることを、
大抵は併発していて、
それが治らないと治らない。

で、ちょっとヨガみたいな柔軟のこと。


そもそも、
僕らは肩甲骨や肩や首に、
どういう筋肉や筋が通っているか知らない。
解剖図を見ても複雑すぎてちんぷんかんぷんだろう。

で、自覚がない筋が凝っていることを、
我々は自覚できない。
(肩こりという言葉のない外人は、
これが肩こりだと自覚させると、
肩こりを自覚できるようになるらしい。
肩こりは自覚によって「生まれる」)

たとえば、腱鞘炎がひどい時に、
首を回すと大抵どこかの筋が引きつって痛い。
それがどことどこをどうやって繋いでいる筋かは、
僕らは把握せずに生きている。

だから、せっかく痛い筋があるならば、
その筋が、どことどこを繋いでいるやつか、
自覚していこうぜ、という治し方。

まずは首が自覚しやすい。
ゆっくり大きく回してひきつる筋を自覚したら、
その筋を随意筋にしよう。

不随意だから無意識に辛い。
随意筋にしてしまえ。
痛いんだから存在はわかるはずだ。

そこにゆっくり力を入れよう。
意図的に、縮ませたり伸ばしたりしてみよう。
捻ったり波打たせたりしてみよう。
それはすごく細い、鉄線のような随意筋かも知れない。
それでも、今まで存在さえ気づかなかった、
体の部分なのだ。
手足を自由に動かせるように、
その首の一本の筋を動かしてみる。

うまくいくと、血が通る。
筋肉の収縮が起こるからね。

首が凝っているときは、
一本の筋じゃすまなくて、
何本も凝ってて痛む、複雑な状況になっていることが多い。
首をぐるぐる回したり、
ゆらゆらと波打たせたり、
前後左右に傾けたり、
捻りを加えたりしていくと、
痛む筋の存在を確かめることができる。
そうそう、頭は重いので、
頭の重さを支えなくてよい、
寝っ転がって枕の上でやるとよい。
(気持ちよくなると寝てしまうので、布団の中が良い)

とりあえず首のものをワンセットやると楽になるが、
一時間もすれば元に戻ってくる。
一日に3回位出来るようにしたいものだ。
勿論、風呂上がりが効果が一番ある。

最近寒いから、血管が収縮気味だろう。
温泉または銭湯は血管を開いてくれる。
つまりは酸素や栄養分を、凝ったところに運んでくれて、
血液の渋滞を緩和してくれるわけだ。


これは肩甲骨の裏の筋も同様で、
なかなか随意筋ではない部分が凝っている。
以前紹介した肩甲骨はがしは、
自分が存在さえ認識していない筋をほぐせる。
不随意筋かどうかは知らないが、
それを随意筋にしようとするだけで、
肩こりや首のこりは、楽になってゆく。


で、
首、肩、肩甲骨あたりの血が多少なりとも巡ると、
手や指や前腕部の腱鞘炎が、
楽になってゆく。

一秒で治るわけではない。
かさぶたが治るくらいのスピードでしか、
体は回復しない。
時々不随意筋を随意筋にして、
縮めたり伸ばしたり捻ったり波打たせたりして、
血を巡らせて回復させよう。

全身の柔軟も意外と大事で、
足や股関節を伸ばすだけで腱鞘炎が楽になることがある。
人体の不思議さに感心したりする。



ここ最近タイプウェルのタイムアタックで、
腱鞘炎に黄信号で、首のこりが増えてきたので、
自戒をこめて書いてみた。

不随意筋を随意筋に。
正確にいうと、無自覚な随意筋を、自覚的随意筋に。
布団の中で首のこりをほぐして、
そのまま寝るのは気持ちいい。
posted by おおおかとしひこ at 12:10| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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