平昌オリンピックは大丈夫なんかい。
色々とボロが出ているようだ。
東京オリンピックが信用できなくなってくる。
広告代理店の凋落が激しい。
小説家になれるほどのコピーライターはいなくなった。
ポスターやCMが人の目を奪わなくなって、
どれくらい経つだろう。
ちっとも最先端の仕事ではなくなっている。
最近見た企画コンテは酷かった。
一日十本企画出せるプランナーはもういない。
字コンテしか書けず、
絵コンテでちゃんとCMになってるかチェック出来ていない。
下手くそなセリフばかりで吐きそうになった。
もうストーリーとして破綻している。
肖像権などのクリアを、
代理店内の企画段階ではなく、
製作決定後のプロダクションにやらせている話を聞いた。
しかもそれにかかる費用をプロダクション持ちにさせている。
じゃあ代理店の仕事ってなんなんだ。
企画段階で詰めてもいない、
ペラッペラの紙だけを適当に約束してきて、
あとで編集とか撮影でなんとかするなんて、
プロダクションにおんぶに抱っこかい。
丸投げじゃないか。
いや、かつてもそうだったのかも知れない。
中抜き無能代理店を、プロダクションがカバーしていた可能性はある。
しかしそれもうなるほどの金があったから、
なんとかできたのだ。
(僕は会社に入った時、
二番目についたプロデューサーから、
「時間を金で買う」と教えられた)
今はそうではない。
うなるほどの金はない。
僕の企画が初めて通った時、制作費は7000万あった。
今200万の仕事できゅうきゅうである。
代理店は中抜き産業である。
それも制作費の原資があったから、
多少抜かれてもプロダクションはなんとかなった。
もうなんともならない。
首が回らない状況になっている。
面白くて心に刺さる、
世の中の流行を作り出す、
素晴らしい企画のためなら、
プロダクションは命を削ってでもやるだろう。
でもぺらぺらの無能を押し付けられて、
制作費は雀の涙で、
プロダクションは前にも後ろにも横にも行けない。
先日のオリンピックロゴ改訂で、
編集以前にロゴ規定を調べていなかった営業がいた。
オイオイ、あんたんとこで決めた規定やろ。
どないなっとんのや。
あんたが朝イチにそれを届けないかぎり、
我々は編集室で何も出来ないではないか。
平昌オリンピックを、
私たちは笑えない。
何も出来ない中抜き産業が、現場の体力を奪っている。
2018年02月16日
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