2018年03月09日

【薙刀式】運指、配列、キーボードは三位一体

配列だけ考えても、
運指やキーボードと相性が悪いなら意味がないと思う。


ほとんどの人は、
キーボードに違いがあるなんて知らなくて、
同じキーボードでもセッティングで打ち心地が全然違うって知らなくて、
どうやって自分が打鍵しているか、指運びなんて知らないと思う。
僕だってこうやって自分で配列のことを考え始めて、
初めて自覚したようなものだ。

最初に腱鞘炎になった時に、
打ち方には全然違うやり方があることをしった。

手首は浮かすのかべた付けなのか、
指先で点で打つのか、ひっかくように打つのか、
それとも前に滑らせるように打つのか、
手首の力(上下、回転)を使うのか、
肘の力は使うのか。
同時打鍵は、手首でシンクロを取るのか、
腕全体か、指先か。

キーボード自体も、
スタンドを上げて角度をつけるのか、
水平にべた置きか、それとも奥チルトなのか。
パームレストはどの程度の高さがいいのか。
パームレスト(手首つける)なのか、
リストレスト(手首関節は自由)なのか。
キーボード面と手首の高さは、同じなのか、
手首のほうが高いほうがいいのか。

キースイッチは、
メンブレンなのか、パンタグラフなのか、
メカニカルなのか、静電容量無接点なのか。
それらをどれくらいの力で、どれくらいの距離感で打つのがいいのか。

そもそもキーボードにJP配列とUS配列があることすら、
こういうことをやるまで知らなかった。

機能キーを使ったショートカットはたくさんあることを知るし、
そもそも自分のやりたいことがショートカットのなかにあるかどうかすらわかっていない。
IMEにカスタマイズがあるから、
変換の時のキーバインドを変えることができることも、知らなかった。

これらとキー配列が、無関係なわけがない。

新下駄配列は親指エンターや小指BSや、
高級キーボードの打鍵感や、
orzにすることで、一番威力を発揮するように思う。
かえであすか配列はノートのようなパンタグラフでも使えるだろうが、
飛鳥配列はそれじゃ無理そうな気がする。
(実際パンタグラフでは、
親指キーの同時打鍵はやりにくいと感じたなあ)
親指シフト(ニコラ配列)は、
親指シフトキーボードが一番威力を発揮できると思うし、
爪先で打つ「ものをつかむ」打ち方が、
一番親指との同時打鍵がうまいこといくと思う。

カタナ式の時は、
キーの高さを変えて、
疑似的にも山形キーボードをつくったほうが打ちやすいことには気づいていた。
人差し指と中指のことだけ考えていればよかったからだ。


さて薙刀式だ。
何回もキーボードのセッティング方法や、
打ち方について変えてきた。
それは同時打鍵がどうやったらうまいこといくかとか、
打ち方を「ものをつかむ」ようにしてみたり、
カタナ式と同じ「前滑り」にしてみたりした。
これらは、たぶんその時の、
配列バージョンと不可分であったように思う。
最近などはXCの打ち方に悩み、
打ち方自体を変えたら、配列に影響があることもわかってきた。


ということで、われらが薙刀式は、
また別のキーボードセッティングを試しているところで、
これで配列がまた影響を受けて変わると思う。
打ち方自体も変化するかもしれない。
全ては、腱鞘炎にならないように、
かつ速くなるため、
かつ楽に打てるようになるため。
なるべく無意識で打てて、かつ疲れがないこと。
それにどういう正解があるのか、
まだわかっていないことだらけだ。

僕はキー荷重30グラムのリアフォで薙刀式を打ってみたいのだが、
持ち運びできないキーボードはいらないので、
まだ試していない。
重いキーのキーボードで輝く配列は基本ないだろうが、
キーの軽さが配列に影響を与えないとは限らない。
たとえば、軽やかに打ててると作者が思っている運指が、
キー配列のせいではなく、キーボードがよかったから、という可能性だってある。
だからなるべく複数のキーボードで配列は試すべきだとは思う。

こういうことがユーザーと作者でずれていることは、
じつはひそかによくあることで、
双方が気づいてないだけかもしれない。

その配列にふさわしくないキーボードや、
キーボードセッティングや、
打ち方の手を作ってなくて、
その配列はよくない、といっているかもしれない。
(TRON配列は、
TRONキーボードで使えば最強なのかもしれない)

問題は、
私たちが、
複数の環境にすぐ変えることができないことや、
そもそも打ち方やキーボードのセッティングが幾通りもあることもしらないことに、
あると思う。

キーボードのスタンドが、
ブラインドタッチができない人用に印字がわかるように置くためのことであるのは、
最近しったことだ。
手首を起こして打つ辛さは、
ブラインドタッチができない人はわからないのだろう。

鉛筆の持ち方や姿勢を、あれだけ私たちは注意されるのに、
キーの打ち方や姿勢や、キーボードの置き方まで注意されることはめったにない。
誰も(僕も)ただしいやり方をわかっていない。

こまったことだ。




ちなみに現在はまたまたセッティングを変えています。
1 hhkbを1センチ手前上げて奥チルトに
2 1.8センチ高のリストレスト、キーボードまで5センチ遠く置く
3 前滑り打ち
4 配列は薙刀式のv4(開発中)

これでいいのかどうかわからないが、
いまのところ最強に使いやすくなっているのはたしかだ。
評価打鍵を繰り返して、よかったらv4を発表していきたい。


日本語をただ合理的に打ちたいだけなんだけどなあ。
最近はvortex coreでも薙刀式を使ってみている。
三位一体の工夫は続く。
posted by おおおかとしひこ at 18:40| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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